2015年 アルストム・オープン・ド・フランス

バンジルがフランスで単独首位に

2015/07/05 05:41

「アルストム・オープン・ド・フランス」は、今週のベストスコアとなる「64」で3日目をラウンドした南アフリカのジャコ・バンジルが2打差の首位で最終日を迎える展開となった。
36歳のヴァンジルはこれまでサンシャインツアーでは13勝を挙げているものの、欧州ツアーでは17回のトップ10入りを記録しながらも、これまで未勝利となっている。

昨季は膝のケガでほとんどを棒に振ったバンジルだったが、足にボルトを入れながら公傷制度の下でプレーしている彼は、2015年に入り母国の「ヨハネスブルグオープン」で2位、モロッコでは3位と結果を出している。

今日もその好調振りを見せつけたバンジルは、ル・ゴルフナショナルのトリッキーな18番をタップインバーディで締めくくり、7バーディ、ノーボギーのラウンドで通算10アンダーとし、2位のマキシミリアン・キーファーに2打差をつけて単独首位に立った。

「今日は驚異的なラウンドだった」とバンジル。「ティからグリーンにかけて心地良くプレーできたし、いくつか良いパットが決まったね」。

「ショットがとても良かった。確かフェアウェイを外したのは1回だけだったと思う。パーオンは18分の18で、決めなきゃいけないパットがいくつか決まったね」

金曜の第2ラウンドも上位につけていたバンジルだったが、17番でボギーを叩いた彼は、18番では2打目をグリーン奥の橋へ打ち込みダブルボギーでこのラウンドを終えていた。

「昨日も同じような場所からのショットだったけれど、結果は救急車行きだった」とバンジル。「ここはガードを下げられないゴルフコースでね、常に状況をコントロールしていなくてはならないんだ」

欧州ツアーでは未勝利のバンジルだが、南アフリカでの経験が肥やしになればと考えている。

「あの経験は大いに役立つと思う」と世界164位のバンジル。「つまるところ、同じシチュエーションとは言え、舞台はこちらの方が遥かに大きいけれどね。何度かこの状況には身を置いてきたから、明日はチャンスをものにしたいところだね」。

「明日がとても楽しみだよ」

キーファーも欧州ツアー初優勝を目指す一人であり、ドイツ出身の彼は3日目を6バーディ、ノーボギーの「65」でラウンドした。

今週、今季17回目の大会出場にして17回目の予選通過を果たしたキーファーのハイライトは、バックスピンでタップイン圏内につけた17番の2打目だった。

「すばらしい心持ちだね」とキーファー。2年前の「スペインオープン」では、サドンデスプレーオフとしての最長記録に並ぶ9ホールにわたるプレーオフの末、ラファエル・ジャクリンに敗れ、すんでのところで優勝を逃している。

「今日はあそこまで良いスコアで回れるとは思っていなかったけれど、今日は明らかにコースが少しばかり簡単になっていた」

「十分に勝てるだけの力はあると感じている。最終日に勝つチャンスのあった過去2大会から十分に学んだと思うけれど、とにかく様子を見てみよう」

「機は熟したのかどうかは分からない。明日はとにかく良いショットを打つよう心掛け、その上でどうなるかという感じだね」

3日目を「65」でラウンドした好調のオーストリア人選手、ベルント・ウィスベルガーは通算7アンダーとしており、地元の期待がかかるビクトル・デュビッソン、メジャー2勝のマルティン・カイマー、「スペインオープン」の覇者であるジェームス・モリソンがさらに1打差につけている。

「チャンスを切り開くには、明日はとても良いスタートを切らなくてはなりませんね」と「ライダーカップ」のスター選手であるデュビッソン。

「最初の6、7ホールを2、3アンダーで回る必要があるでしょうね。バックナインに入ると、12番から18番にかけてはバーディを奪うのが本当に難しいですから」

2009年にこの大会を制し、「62」のコースレコード(タイ記録)を持つカイマーは「最初の2日間より良いプレーだったかもしれないけれど、パターがさっぱりだった」と述べた。

「最初の10から12ホールは全くパットが決まらなかったけれど、チャンスは山ほど築いたから、ここから構築していくほかないね」

「ここではコースレコードを記録したことがあるんだ。今日のようなショット、はじめの2日間のようなパットがそろえば、まだチャンスはあると思うよ」

2015年 アルストム・オープン・ド・フランス