2014年 ボルボ中国オープン

ステンソンが中国のゴルフ急成長に深い感銘

2014/04/24 09:36

今週開催される「ボルボ中国オープン」へ参加するため深センを訪れているヘンリック・ステンソンは、中国でのゴルフ熱は引き続き成長曲線を描くだろうと予見した。

世界ランク3位のステンソンは第20回「ボルボ中国オープン」の舞台となるゲンゾンGCにおける有力選手の1人だ。

「私が初めてここへ来た時、地元選手は順位表の下の方にいたけれど、ここ数年で地元選手たちの成績はどんどん良くなっている」とステンソン。「昨年は14歳の中国人選手が『マスターズ』で予選突破を果たした。もし私が14歳の時にオーガスタへ連れて行かれていたなら、『90』で回るのが良いところだったろう。これだけ短い間で発展を遂げたことに感銘を受けている」。

2013年はヨーロピアンツアー「レース・トゥ・ドバイ」と米ツアー「フェデックスカップ」の両方を同時に制した史上初の選手となるなど、夢のようなシーズンを送ったスウェーデン出身のステンソンは、同様の高みを目指す2014年シーズンが難しいものとなっていることを認めた。

しかし、38歳のステンソンは最近の「マスターズ」で今季最高の14位に入っており、今大会に向けては風邪の影響で思うような準備こそできなかったものの、調子が上向いていることには自信を覗かせた。

「実を言うと、まだ病み上がりで、今さっき起きたところという感じなんだ」とステンソン。「ここ36時間、ずっと寝ていたのでまだ力が入らないけれど、少しずつ回復しているし、休養をしっかり取って、流動食で栄養も摂って、明日にはプレーできる状態になっていることを願っているよ」。

「今季のスタートに関して言うと、これまでは、昨年手にした余りに大きな成功と、そこから派生したコース外の出来事による二日酔いみたいな状態だったと思う」。

「(昨季から今季にかけて)たった2週間しかオフが取れなかったので、エネルギーが低下した状況で新シーズンをスタートせねばならず、これまでは厳しいものになっている。ただ、それ以外は正しい方向に向かっている。昨年も良いスタートが切れたわけではないし、夏へ向けて昨年と同じような状況にはなっていると思う」。

「『マスターズ』ではとても良いプレーができた。勝てなかったけれど自分のゴルフには満足している。ウィルスを背負い込んで20回目の『ボルボ中国オープン』へ臨むことは考えていなかったけれど、こうしてここへ来た以上は、ベストを尽くすつもりでいるよ」。

今年の「ライダーカップ」では、ステンソンの対戦チームの一員となるであろう現「全米プロ」王者のジェイソン・ダフナー。米国出身の彼は中国で目にしたものに強い印象を受けたようだ。

「ここではゴルフが爆発的に成長しているね」とダフナー。

「米国ではジュニアやカレッジのプログラムと密接な関係を保ち続けているのだけど、向こうでは中国系アメリカ人の子供たちや中国人の子供たちがどんどんゴルフをプレーするようになってきているんだ」。

「初めての『ボルボ中国オープン』でここへ来られたことに興奮している。コースは素晴らしいし、ティからタイトにできているところも気に入っている。休みが必要だったので『マスターズ』以降はほとんどクラブに触れていなかったから、また競技の場でゴルフができるのはいいことだね」。

「単にもっと世界の色んなところでプレーしてみたかったんだ。特に昨年はランキングを大幅に上げただけにね」。

「ヘンリックやイアン(ポールター)を見てみなよ。彼らはヨーロピアンツアーでのキャリアを通して世界中でプレーしているだろう。ヨーロッパだけに留まらず、世界中の色々な国々でプレーしているんだ」。

「僕らは米国で甘やかされているんだ。僕らにとっては楽な環境だからね。でも、トッププロでいるには、もっとグローバルな選手でいなければならないと思う。ゲーリー・プレーヤーの出現以来、ゴルフはグローバルなスポーツになっているし、僕もグローバルな選手でありたいんだ。僕にとってここへ来るのは素晴らしいことだし、エキサイティングな1週間だね」。

2014年 ボルボ中国オープン