サスペンデッドを強いたアリゾナの雪・・・選手たちの反応は?
「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」初日は大雪のため4時間足らずしかプレーができなかった。参加64選手の誰もセカンドラウンドに進むことができず、トップシードのロリー・マキロイ(北アイルランド)、タイガー・ウッズ(米国)、2011年大会の覇者ルーク・ドナルド(イングランド)らを含む10試合はスタートすらできなかった。
凍てつく寒さの中、午前7時25分にセルヒオ・ガルシア(スペイン)がスタート。16番ホール、対戦相手のトンチャイ・ジェイディ(タイ)に2アップとしたところで初日の打ち切りとなった。ガルシアの勝利はあと1パットで確定するところだったが、彼を含めた誰もが、暖かいクラブハウスへの撤収は、ただただハッピーなことだった。
天候は寒さに加え風もあった。また雪へと変わる前の雨と霙により選手たちは濡れていた。3年前の覇者イアン・ポールター(イングランド)とリー・ウェストウッド(イギリス)も良いプレーを見せた。一時は4アップとした第5シードのジャスティン・ローズ(イングランド)は前半が終わったところでチェ・キョンジュ(韓国)に2アップとしている。
ライダー・カップのヒーローであるポールターは「オメガ・ドバイ・デザートクラッシック」の覇者ギャラハー(スコットランド)に12番ホールを終えて2アップとしている。ウエストウッドはガルシアの同胞であるファラエル・カブレラベロー(スペイン)に5番ホールまでで2アップとしている。
トービヨン・オルセン(デンマーク)は今大会初出場となるジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)に対し、7番ホールを終えて3アップとしている。ドナルドソンはスタートホールのティショットでペナルティドロップを課せられ、出だし7ホールのうち5ホールをボギーとしてしまった。リードするオルセンは先月のアブダビでドナルドソンに次ぐ2位となっている。
その翌週のカタールで自身初のヨーロピアンツアー優勝を果たしたクリス・ウッド(イングランド)はマスターズの覇者バッバ・ワトソン(米国)に6番ホールを終えてオールスクエアとしている。マキロイ対シェーン・ローリー(アイルランド)と並ぶ2つのアイルランド対決の中のひとつ、グレーム・マクドウェル(北アイルランド)とパドレイグ・ハリントン(アイルランド)の対戦はティオフしたところで初日打ち切りとなった。
雪は朝までには止むと思われるが、霜による遅延の可能性がある。大会スケジュールはこうしたロスタイムを十分に調整できるが、第3ラウンドと準々決勝を土曜日に行うことが現状で最もあり得るシナリオだ。
ギャラハーは6番ホール(パー3)で3パットを叩いてしまった。そして8番ホール、10番ホールは共にコンシード(負けを認める)した。11番ホール(パー5)、ポールターは2打目を大きく曲げあわやOBと思われたが、このホールを何とかしのいだ。
ローズはスタートホールで55フィートのバーディパットを決めた。対するチョイは続く4ホールで3つのボギーを叩いたが、6番ホールと9番ホールでバーディを奪い、その差を半分に縮めた。
ウエストウッドは3番ホール(パー3)で強風の中、ピンそば5フィートにつけるこの日最高のショットを放った。カブレラベローは続くホールで3パットを叩き、更にそのホールも落とした。
ウッドは2番ホール(パー5)をダブルボギーのワトソンに対し、ボギーで取りまず1アップとしたが、ワトソンが続く3番ホール、そして5番ホールをパーとし、ウッドを逆転した。しかし続く6番ホールをウッドが取り再びオールスクエアとしている。
この日最大のリードを奪ったのはオーストラリアのジェイソン・デイだ。彼は10番ホールを終えて、ライダー・カップのアメリカチーム選手であるザック・ジョンソンに7アップとしている。昨年の覇者メイハン(米国)は若きイタリア人選手マッテオ・マナッセロに4アップとリードしている。
「この天気は本当に狂ってるね」とマキロイはツイッターでつぶやいた。一方ポールターは「何が問題なの?さぁプレーしようよ!」とジョークを飛ばす。「キャディたちが本格的に雪合戦してたよ。あんなことは見たことないね」。そして彼は「少なくとも2インチの雪」と題して彼の送迎車の写真をアップした。
マクドウェルは「なんて寒いんだ!こんなコンディションでプレーしたのは過去に1度きりだよ」。その答えは「確か1998年」のウエスト・オブ・アイルランド・チャンピオンシップだ。
大会は明日木曜日、午前8時半に再開する。