世界トップ2は、砂漠で砂まみれのスタート
2013年の開幕。本日のロリー・マキロイとタイガー・ウッズは砂漠で砂まみれのスタートとなった。マキロイにとってナイキと高額な契約を結んで、初のお披露目だ。
世界トップの2名は、現在「アブダビHSBCゴルフ選手権」に出場。マキロイは昨年大会でロバート・ロック(イギリス)に続く2位であったが、今年はミスなしのスタートとはならなかった。
マキロイは、ロングコースの10番ホール、グリーン横のバンカーから脱出できず、417ヤードの11番ホールでは第1打がバンカーへ。ショートコースの12番ホールでもティショットがバンカーにはまった。これら3ホールは最終的に全てパーで終え、続く414ヤードの13番ホールでは、曲がりくねった14フィートのパットを成功させ、9人タイのトップに並んだ。
パー3、15番ホールの第1打は右に大きくそれて観衆の中へ。失敗が重なって状況はさらに悪化し、続く1打は左にそれてラフへ。5フィートのパットも外れて順位を下げた。
今シーズン開幕のティショットを放ったウッズ。当たりに満足した時に出る、お得意のクラブを回す仕草が見られたが、ボールはバンカーへ。そこから深いラフにはまり、グリーンオーバー、そこからのチップショットも何とかグリーンの端に。5打目、20フィートのパットを沈めて難を逃れた。
しかし3ホール後のウッズ、第1打がブッシュ裏側の砂の上に。バンカーショットの失敗も重なり、5打のボギー。タイガー・ウッズもナイキの契約選手だが、北アイルランド出身マキロイの両親が、ナイキの“swoosh”を来て観戦する姿も見受けられた。
2007年「ウォーカーカップ」でマキロイのチームメイトだったダニー・ウィレット、ジェイミー・ドナルドソン、リッチー・ラムジーもこの時点で、マキロイと同様に1アンダー。
マキロイやウッズと同組で回るマーティン・カイマーは本大会で3度優勝を経験し、世界ランク1位を経験する実力者。11番ホールで18フィートのパットを決め、同組3名の中で初めてバーディを取るものの、13番ではボギーとなった。
少なくともマキロイは、ガールフレンドのカロライン・ウォズニアキが出場したオーストラリア・オープンテニス2回戦のTV放送を見る為に、早起きする必要はなかったはずだ。なぜなら、10位シードのデンマーク人(カロライン・ウォズニアキ)とドンナ・べキック(クロアチア)の試合は、マキロイのティオフ直後に始まったからだ。
彼女の試合の途中経過は、マネージャーのコナー・リッジ が追いかけていたはず。彼女は6-1で1セット目を先取した。しかし、それ以上にマキロイは自分自身の状況を考える事で精一杯だった。177ヤードの15番ホールではダブルボギーをたたき、トータル1オーバーとなってしまった。
彼のティショットは右に大きくそれ、観衆に対し「ファー」と呼ばなければならなかった。続くチップショットはラフヘ入り込み、5フィートのボギーパットも外してしまう。
ウッズは15番ホールで約40フィートのパットを決め、マキロイを3打差でリード。ウィレット、ヘンリック・ステンソン、リー・スラッテリー、そしてパブロ・ララサバルに2打差のイーブンパーに迫った。
567ヤードの18番ホールで、何とか挽回をしたいマキロイ。フェアウェイウッドで放った一打が左に外れて観客席の後ろに。そこからうまくグリーンに乗せたものの、バーディのチャンスを逃して、1オーバーの「37」で前半終了。
この時点でウッズは徐々に良いプレーを見せ始めていた。17番ホールで5フィートのパット決め、2アンダーで前半終了。
2ホール連続となるバーディを(18番パー5で)2パットで決めたウッズ、2アンダーで向かえた後半。1番ホールのショットが乱れてフェアウェイを捉える事すらできなかった。
この時点で調子に乗っていたのはララサバル。7番ホールを終えて4アンダーの好成績だった。