「『練習しろ』ってこと」 渋野日向子はオハイオ2連戦から米ツアー復帰
◇シモーネ アジアパシフィックカップ 最終日(20日)◇ポンドックインダGC(インドネシア)◇6806yd(パー72)
3日連続のオーバーパーとなる「76」の悔しさを今大会最終54ホール目が増幅させた。渋野日向子は「すごい残念。『練習しろ』って言われてるんだなと思います。最後の最後で“アレ”ですからねえ…いやー、もうへなちょこでした」と時折冗談めかしながら感情をのみ込んだ。
18番(パー5)は果敢に2オンを狙ったセカンドが「ほぼ、カス当たり」というミスで左の池へ消えた。戻って打ち直し、今度はグリーン手前のバンカーに。バンカーから奥ピンに対して寄せきれず、5オン2パットのダブルボギーを喫した。
アマチュアの妹・暉璃子とともに午前6時半スタートの第1組だった。まだ薄暗い中で練習を始めて出ると、1番でいきなり2m強のチャンスを作った。しかし、バーディパットは「ちょっとパンチが入っちゃった」と、ひと筋左を抜けた。「スタートで入っておけば、結構流れが良かったかもしれない」。2番も2.5mを右に外した。5番(パー3)で6mほどのパーパットをねじ込む場面はあったが、バーディパットがことごとくカップの横を抜け、前半で2つ落とした。
10番で待望のバーディを奪うと、思わずバンザイ。ただ、バーディはこれが最初で最後となった。1Wに関しては「振れているってことは、今いいってこと」とうなずきつつ、セカンド以降の改善点に目を向ける。「飛ばしにいこうと思って引っかける、結構イヤなショットが多かった。ウェッジもミスするところが多かったので、100yd以内の練習をしっかりやりたい」と言った。
2週後の「Danaオープン by マラソン」(ハイランドメドウズGC)、さらに翌週の「クローガー・クイーンシティ選手権」(ケンウッドCC)とオハイオ州2連戦から米ツアーでの戦いを再開。一時帰国を挟んで仕切り直す。(インドネシア・ジャカルタ/亀山泰宏)