2016年 全米女子オープン

渡邉彩香が五輪奪取へ29位で決勝R 野村4位、イ・ボミは予選落ち

2016/07/09 12:48
渡邉彩香が逆転での五輪出場へ望みをつないだ

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目◇コーデバルGC(カリフォルニア州)◇6752yd(パー72)

22歳のパク・ソンヒョン(韓国)が7バーディ、1ボギーの「66」をマークして、通算8アンダーとし、単独首位に浮上。2打差の通算6アンダーの2位にエイミー・ヤンイ・ミリムがつけ、韓国勢がリーダーボード上位を独占した。

11位から出た野村敏京が4バーディ、1ボギーの「69」でプレーして通算5アンダーとし、世界ランク1位のリディア・コー(ニュージーランド)と並び4位に浮上した。

日本の“エース”がビッグタイトル獲得のチャンスだ。野村は前半4番(パー3)で3パットボギーを叩きながら、挽回の4バーディ。後半12番(パー3)では7Iでピン右1mを捕らえ、15番(パー5)ではフォローの風を受けて7Iで2オンに成功した。

野村は「きのうとは全然違う、風の強いコンディションで3アンダーは十分満足しています」と納得の笑顔。「ここのグリーンは大きな傾斜がある。それをうまく使ってチャンスを作ることが大切。難しいですけど、打てるルート、道はあるので」と言うのも精度の高いショットがあるからこそだ。

首位と3打差での折り返しに「(差は)ほとんどないと思う」ときっぱり。「メジャーなので、難しい。自分のペースを守ってゴルフをしたいです」。今季3勝目をメジャーで飾る準備を整えた。

この日午前組でプレーした渡邉彩香が5バーディ、4ボギーの出入りの激しいプレーとしながら「71」でホールアウト。通算1オーバーの29位で予選通過を果たし、世界ランク日本勢4番手からリオデジャネイロ五輪出場権に望みをつないだ。

横峯さくらが通算2オーバーの38位。原江里菜は通算4オーバーの60位に後退したが、カットライン上で予選通過を決めた。

23位から出た世界ランク日本勢3番手の宮里美香は1バーディ、7ボギー「78」の乱調で、通算5オーバーの73位。予選落ちし、五輪代表の座は消滅した。日本勢2番手の大山志保も通算8オーバーの106位で、決勝ラウンドに進めなかった。

初日106位と出遅れたイ・ボミ(韓国)は1バーディ、3ボギーの「74」と巻き返せず、通算6オーバーの83位で、予選通過できなかった。他の選手が辞退しない限り、韓国の五輪代表はなくなった。

光永輪子、今日のソックスは富士山でした。予選落ちでしたが今週は楽しませてもらいました
大山の応援に駆けつけた人たちは背中にゼッケンをつけて熱い声援を送りました
予選落ちに終わった昨年の優勝者のチョン・インジを応援するファン。最後は笑顔でハイタッチ!
練習場の隣か聞こえてくる「モ~~ッ」っという鳴き声の主が出てきました
夕刻の9番ホールはド逆光。選手はターゲットを定めるだけで大変です
予選通過しただけでなく、完全に優勝争いに入ってきました。いけるぞっ!
LPGAにもいた長尺派選手(マリア・マクブライド)。アンカリングのルールをきっちり守ってパッティングしてます
午後に入って強烈な風が吹き始め、コースの難度を一気に上げた

2016年 全米女子オープン