また勝っちゃった! 米山みどりが最終日まで残った
日米両ツアーの賞金ランキング上位16名づつが出場しているマッチプレー「シスコワールドレディースマッチプレーチャンピオンシップ」。初日から波乱の展開が続いているが、この日行われた3回戦は日本勢で残っている米山みどりと不動裕理に注目が集まった。
1回戦で金美賢に1アップで勝った米山は、2回戦でもL.ケーンに対し1アップという接戦を勝ち上がってきた。そして、この日もK.ロビンスを相手に緊迫した展開になった。1番ホールは米山が取ったが、4番まで交互に奪い合いイーブンに戻った。
5番ホールは初めてパーで分けたが、6番ホールは米山が3度目のリードを奪った。その後は米山のペースになり、10、12、13番を奪った。4アップまでリードを広げた米山は、15番ホールで距離のあるパーパットを決め4アンド3で準決勝進出を決めた。
「また勝ってしまいました。今日は風の影響もあると思いますけど、ショットが曲がっていた…。でも相手も同じ条件でしたから。アップ、ダウンしながらのプレーでした。明日準決勝の相手はヒーウォンですね。こういう大会でしかも、準決勝で対戦できることはうれしいです」
米山と対戦する韓国のハン・ヒー・ウォンは1998年に日本女子プロゴルフ協会のプロテストに合格した。米山とは同期生なのだ。ハンは99年に大阪女子オープン、NEC軽井沢72で優勝し、翌年から米国ツアーで活躍している。
そして、第4試合に登場した不動裕理だが、こちらは2番ホールでグレース朴に先制され苦しい展開となった。これまでの2試合は先にポイントを稼ぎ、相手にあせりを感じさせながらのラウンドだったが、この日はまったく逆の立場となった。
昨年の大会同様、日本選手がバタバタと姿を消す展開となっているが、米山と共に3回戦にコマを進めたのは、日本が誇る2年連続賞金女王の不動裕理だ。
6番で2ダウンになると、続く7、8番は本来の不動のゴルフができないまま朴に奪われてしまった。10、11番でも取られ6ダウン。13番ホールまで不動は1ホールも取れず屈辱の6アンド5という大敗を喫してしまった。
もう一試合、M.レッドマンとC.コークの対戦は、実力者どうしの見ごたえある熱戦となった。終盤の勝負どころで、レッドマンのパッティングが決まらずコークが準決勝に進出。グレースと戦うことになった。