室田が今季初勝利を、悲願の日本タイトルで飾る!
◇国内シニアツアー第7戦◇日本シニアオープンゴルフ選手権競技最終日◇広島カンツリー倶楽部八本松コース(広島)◇6873ヤード(パー72)◇雨◇ギャラリー数1508
朝から冷たい秋雨が降り続いた最終日、優勝争いは上位3選手の三つ巴による混戦の様相を呈した。その混沌を打ち破ったのは、首位タイからスタートした室田淳。過去6戦中4度の2位フィニッシュという惜敗を喫してきた室田が、通算4アンダーで今季初勝利を悲願の日本タイトルで飾った。2バーディ、4ボギーも4日間首位を堅守、完全優勝としている。
首位と1打差の通算3アンダー、単独2位には芹澤信雄、通算2アンダーの単独3位にブーンチュ・ルアンキット(タイ)が続いた。通算1アンダーの4位タイには、この日3ストローク伸ばす攻勢を見せた水巻善典、さらに通算イーブンパーの5位タイには地元広島の倉本昌弘、真板潔が並んだ。
そのほか、中嶋常幸が通算4オーバー12位タイ、高橋勝成が通算7オーバーの17位タイ、青木功は通算12オーバーの33位タイでフィニッシュしている。
<優勝の室田「8割がホッとしていて、2割が嬉しい」>
4日間、自身のショットに苦しみながらも首位を守りきった室田がこの日、悲願の日本タイトルを手にした。「8割がホッとしていて、2割が嬉しい気持ちです。(プレッシャーを)意識しないようにしてたけど、さすがに昨晩は寝られませんでしたね。」と心情を吐露。終盤2つのボギーを叩いて後続に1打に迫られるも、最後の1m強のボギーパット(外せばプレーオフ)は、「無心になるように、いつも通り打った」とカップに沈めて頬を緩ませた。
<2位の芹澤「日本シニアオープンというプレッシャーに負けました」>
スタートホールをバーディ発進とするなど、首位の室田にプレッシャーをかけ続けた芹澤だったが、通算3アンダーの単独2位でフィニッシュ。初日から上位のポジションにつけながら、惜しくも1打及ばずの結果には「この天候の中よくやったと思うよ。日本シニアオープンのプレッシャーに負けてしまったけど」と納得の表情。この4日間は「やりつくした気持ちです。でも、まだ(優勝争い)できるってことも分かりました」と大きな収穫を持って、次戦ディフェンディングチャンピオンとして臨む「富士フィルムシニアチャンピオンシップ」に挑む。