1997年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

福嶋晃子、独走でついに公式戦を獲得

1997/09/14 18:00

これまで7勝。しかし公式戦には不思議に縁がなかった。3日目を終わって2位に4打差。最終日も福嶋晃子がただ一人走り続けた。4バーディ、3ボギー。結局アンダーを1つ増してトータル9アンダー。

「もうめちゃめちゃ嬉しい。うまく言えないけど、ヤッター!という感じです」と福嶋。 年間3勝、メジャー初勝利と、この試合には多くのものがかかっていた。 「スタート前、緊張している自分がおかしくて、つい笑ってしまいました。どういう展開になるか予想できなかったんで、とにかく2ケタのアンダーだ、と目標を決めてたんです」

2ケタの勝利には届かなかった。しかし、念願の優勝。 「慎重に、しかし守るな!、と自分に言い聞かせてプレーしてたんです」という。優勝シーンで、涙は出なかった。
人から「勝って当たり前だと思え」と言われた。自分では、まだそんな実力ではないという気がしていた。 「でもそう思うようにしていったら、なんというか純粋というか無我夢中でプレーに専念できるようになりました」 涙が出なかったのはそのせいだという。余計なことを考えない。余計な心配をしない。自分のプレーを続ければ、勝てるときには勝てる。そこに涙の介在する余地はない?

福嶋晃子は本当に強い選手になった。もう去年の賞金女王がフロックだなどど言うゴルフファンは絶対にいない。今年は三菱電機、 ゴルフ5に続く3つ目の優勝。

1997年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯