1998年 フジサンケイレディスクラシック

福嶋大躍進。プレーオフは石原端子勝利!

1998/09/06 18:00

一時は沈没したかと思われた福嶋晃子が68と復活した。しかしシンソーラもイーブンパーにとどまり、石原端子(まさこ)が上昇。3人プレーオフは石原端子が2ホール目でバーディ。またも初優勝プロが生まれた。

「痛快です」と第一声の石原端子はプロ4年目、32歳。鹿児島の鹿屋体育大卒。教職資格も持っている。ラウンド中はスコアボードを見ないでプレーしていた。「曽秀鳳が6アンダーくらい行っていると思ってました」という。「勝因はトップが崩れたこと。私が崩れなかったことでしょね」と分析も明快。「このコースは1ホールごとが勝負です。とにかく1ホールずつ戦ってきたことが勝因だと思います」

大学を出て新聞記者になりたかった。履歴書を書くとき、何も履歴として書けるものがないのに気がついた。何をやろーかなーと考えているうちにゴルフを思いついた。ヒョウタンから駒。いつのまにかプロを目指すことになってしまった。
「サラブレッドじゃありません。雑草です。1週1週、ていねいにやっていくしかないですね」

プレーオフ2ホール目で負けたシンソーラは「残念です。最後のパターは入ったと思ったんだけど・・・。でも、こういう「残念」は仕方ないですね。相手が素晴らしいプレーをしたんだから、仕方ない」

福嶋晃子はプレーオフを待っている間にすっかり体が冷えてしまった。ストレッチで体を暖めはしたが、手が冷えていた。「プレーオフで握手したら、どうしたの?と言われてしまいました」
体が冷えているから、とプレーオフ最初のホールを大きめに打った。これが敗因。「待ちすぎました。でもこのところ時差ボケはだんだん良くなっています。体も動くようになってきました」
調子が悪くてもスウィングを変えたりせず、ずーっと見ていたのだという。来週は女子プロ選手権。標準が合っている。

1998年 フジサンケイレディスクラシック