2日目は肥後かおり急上昇!
明治乳業カップ2日目。前日幸先のいいスタートを切ったはずの藤井かすみは一転して1バーディ、4ボギーの3オーバーとし、昨日の貯金を使ってなんとか3位に留まった。かわりに飛び出してきたのは6月に2連勝を決めた後すっかり目立たなくなってしまっていた肥後かおり、今日は67をマーク。5バーディ、ボギーなしで、イーグルを沈めた那須美根子と2位に4打差をつけて首位タイと並んでいる。3アンダー3位には服部道子ら4人がいる。具玉姫はスコアを2つ伸ばして7位につけた。
伊藤園から使い出したドライバーが良くあたったという肥後かおりは、おかげでセカンドショットが楽に打てた。それでも出だしから7番までは我慢のゴルフに徹し、3・5番のピンチをパーで切り抜けた後8番からの連続バーディでやっと波に乗れた。
「前半、ボギーをパーに抑えられた事が後半につながりました。先にボギーが来るとこのスコアは出ませんでしたし」 変えたドライバーはそんなに当りがよくない時でも、いい音が出る。「いい音が出るとギャラリーが反応して大きな声援を送ってくれる。それで気分的にノッてくる」
同じく首位とした那須美根子は1イーグル、4バーディ、2ボギー。9番でのイーグルは「いいアプローチだなぁと思ってたら、そのままカップイン・・・」と、気分のよいまま後半へ突入。10番のティショットはミスしたものの、3打目の18ヤードを9番アイアンで見事にチップインさせた。ここから3連続のバーディを決めて68。那須は肥後が葛城GCにいた頃の後輩。明日は同組でプレーすることになる。「先輩に対して粗相のないように回りたいです」
具玉姫はテレビのインタービューで「優勝はちょっとムリですねと言っておきました。そのほうが気持ちが楽ですから」 諦めたわけではない。首位とは5打差、ひっくり返せない距離ではない。
「明治乳業カップ」という名前は今年限りで消えることが決定している。競技そのものは来年以降も継続したいというJLPGAの意向だが、1979年から続いている伝統ある試合名が消えるのは寂しいものだ。