2000年 リゾートトラストレディス

不動裕理、伸ばして首位キープ

2000/06/03 18:00

動きがありそうに見えた2日目。アウトでは安井純子がバーディ街道を突進して一時は8アンダーにまで伸ばした。しかし安井の進撃は中盤からウソのように停止して、終わってみれば平凡な2アンダープレー。大塚有理子も激しい出入りだったが、5バーディ、2ボギーのトータル6アンダー、2位。この日バーディ2つ、ボギー1つと着実プレーの不動裕理が首一つ抜け出した7アンダーで、結局は単独首位を守り抜いた。
これまでのパターンなら文句なしに不動の逃げきり優勝なのだが、今週はちょっと紛れの要素が多い印象で、明日も激戦がありそうだ。注目の高校生アマ佐藤丹美は続かずに33位へ後退した。

すぐ前の組の安井が気持ちよくスコアを伸ばしていった前半、不動裕理はひたすらスコアカード通りのプレーだった。7番でも惜しいチャンスを外した。しかし不動の気持ちは不動。「気になりませんでした。外してもパー。自分がオーバーパーのゴルフをしていたわけじゃないですから。いつかはバーディが来ると思ってました」

待ち続けた9番ロングで最高のティショットが出た。ここを4Wで10メートルに2オンさせて待望のバーディ。だがすぐ次の10番をバンカーに入れ、そこからトップしてボギー。振り出しに戻したまままたパーが続き、終盤17番ロングでようやく1つ沈めることができた。

「明日はパープレーで負けたらしょうがない、という気持ちで回ります。昨日今日とオーバーパーのプレーではなかったし、余裕というほどじゃないですけど、心臓パクパクということもなかったです。明日も、つまらないミスをしないようにプレーしたいです」

大塚有理子は15番から3連続バーディ。気分よく首位に肉薄できた。「最終日最終組は初めて。優勝は意識してません。まだそこまではレベルは行っていないと思います。緊張したら絶対ダメになると思います」

大塚は専修大を経て98年プロ入りの25歳。去年のランキングは95位。今週の舞台のスプリングフィールドは、プロテストで合格したときのコースに似ているから好きなのだそうだ。

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