新人3人目、ついに李知姫が初優勝を上げた
国内女子ツアー「大王製紙エリエール レディスオープン」の最終日。混戦を抜け出し優勝したのは、プロ入り2年目となった李知姫だった。首位に1打差でスタートした李は、スタートの1番ホールでバーディを奪い首位に並んだ。しかし、その後はスコアを伸ばせず我慢のゴルフとなったが、10、11番で連続バーディを奪い再び首位に並んだ。そして、17番パー5で3メートルのバーディパットを慎重に決め、5アンダーでツアー初勝利を上げた。
昨年秋にプロテストに合格した選手では3人目。昨年の新人戦、加賀電子カップで優勝した李が、ライバルの呂曉娟、山口裕子に先を越されたが、ようやく実力を発揮した。
初日から首位に立ち、前日も首位タイをキープした新井敬子は、最終日に74とスコアを崩し3アンダーの11に後退してしまった。この試合に優勝もしくは2位に入れば、来シーズンのシード権が獲得できたのだが、残念ながらかなわなかった。
そして、そしてこの試合がシード権を争う位置にいる選手には事実上の最終戦。昨日の予選2日目に僅かに1打足りず予選を通過できなかった井上陽子が、シード権を失ってしまった。
1996年に明治乳業カップでプロ初優勝を上げた井上は5年間のシードを獲得した。5年間、それはちょうど今年の2001年まで。その後も井上は優勝を重ね通算4勝を上げた。しかし、昨年は持病の腰痛の療養も兼ね出場試合数を抑えざるを得なかった。そして、今シーズンは23試合に出場したのだが、思うような成績を上げられなかった。
そして、この試合までのランキングは50位と、ギリギリの位置で迎え少しでも賞金を稼ぎたかったのだが、あえなく予選落ちとなってしまったのだ。その井上に代わってシード権を獲得したのが、今年プロテストに合格した魏ユン潔だった。
プロテストにトップで合格した魏は、その後8試合の出場権を獲得した。そして、すぐに事実力を発揮した。この試合でも3アンダーの11位、賞金を190万円ほど加算しランキング48位にくい込んだ。来シーズンの活躍が今から期待される選手が出場した。