2008年 樋口久子IDC大塚家具レディス

最終ホールでまさかの決着! 服部真夕がツアー初勝利!

2008/11/02 17:39
ツアー本格参戦1年目にして、初勝利を手にした服部真夕

埼玉県にある武蔵丘ゴルフコースで開催されている、国内女子ツアー第33戦「樋口久子IDC大塚家具レディス」の最終日。穏やかな天候とは対照的に、競技は最後まで予測のつかない熾烈な争いが展開された。

2位に2打差をつけて単独首位からスタートした有村智恵は、「本当に緊張しました」と固さもあってか、前半は1バーディ、1ボギーと伸び悩む。その隙に2打差を追うリ・エスド(韓国)が1番、9番とバーディを奪い、通算6アンダーで有村と並び後半へと折り返す。

一時は後続に2打差をつけ、2人による競り合いが続くかと思われたが、エスドはボギーを重ねて失速。有村が単独首位に返り咲くが、3打差の4位タイからスタートした服部真夕が後半に猛追を見せる。13番でバーディを奪い通算4アンダーとすると、16番パー5で1.5メートル、17番パー4では17メートルを沈めて連続バーディ。通算6アンダーで最終組を待つ。

通算6アンダーで最終18番パー5を迎えた有村は、右のファーストカットからの3打目がグリーン右斜面へ。4オンしたものの、4メートルのパーパットが残ってしまう。このパットを外した瞬間、有村は天を仰ぎ、同時に服部のツアー初勝利が決定した。有村は返しのボギーパットも外し、ダブルボギーでホールアウト。若林舞衣子と並び、通算4アンダーの3位タイで終えた。

バーディで終えたエスドは1ストローク及ばず、通算5アンダーの単独2位。横峯さくらは2ストローク伸ばし、諸見里しのぶらと並び通算3アンダーの5位タイで終えた。ベストアマチュアは、通算2オーバーの26位タイで終えた森美穂が獲得している。

最終18番でパーパットを外し、今季2勝目を逃した有村智恵。思わず天を仰いだ
最終18番、入れればプレーオフだったイーグルパットが外れて座り込むリ・エスド
シーズン終盤、好調をキープする若林舞衣子は3位タイで終えた
有村がボギーとして優勝が決まった瞬間。服部真夕(右)が笑い、三塚優子が涙

2008年 樋口久子IDC大塚家具レディス