自力で決めた!桃子、今季5勝目で賞金女王奪取!
香川県三豊市のエリエールゴルフクラブで行われている国内女子ツアー第35戦の「エリエールレディス」最終日、3日間で一番の強風が吹き荒れる厳しいコンディションとなったが、首位スタートの上田桃子が逃げ切って今季5勝目を達成し、史上最年少で賞金女王のタイトルを獲得した。
2位と1打差の単独首位からスタートした上田は、2、3番と連続ボギーでスコアを落とし、一時は原江里菜にトップを譲る。だが、「自分が崩れるのが一番嫌だった」という上田は、じっとチャンスを待っていた。すると、6番ではピンまで20ヤードを直接カップに沈めてバーディ奪取。「勝った試合では、全部チップインしている」と、縁起の良いプレーが飛び出し、流れを引き戻した。
悪コンディションで各選手スコアを伸ばせない中、3バーディ3ボギーの「72」で回った上田は、2位に3打差をつける圧勝劇。今年の勢いを見せつけた。「ずっと凄いと思っていたさくらちゃんの存在がプレッシャーでした。毎週毎週緊張して、早くこのモヤモヤから抜けたいと思っていました。優勝してタイトルを決められて、今はすごく幸せです」。
今年、初優勝から一気に賞金女王まで駆け抜けた21歳は、ようやく肩の荷を下ろし、18番グリーンでは涙で目を潤ませた。初優勝の年に女王を獲得したのは初めての快挙。史上最年少記録も更新する記録づくめのタイトル奪取となった。
2位に続いたのは、諸見里しのぶ、原江里菜、西塚美希世、川原由維の4人。横峯さくらはスコアを落とし、通算3アンダーの6位タイ。全美貞は4オーバーの32位タイに終わった。
なお、この試合で来季の賞金シードも確定し、今週予選落ちでシード喪失の危機にあった土肥功留美は51位で滑り込みセーフ。一方で、女子プロ選手権で優勝争いをしながら失格となった大場美智恵は、土肥に約100万円届かず52位となり、予選会に回ることとなった。