女王の座は渡さない!不動、やっと今季2勝目!
国内女子ツアー「ヴァーナルオープン」最終日。この日のベストスコアとなる68で回った不動裕理が、通算6アンダーで優勝を果たした。不動はこれで今季2勝目となった。
遂に女王が目を覚ました。前半は2バーディ、2ボギーと静かなゴルフだったが、上位陣がスコアを崩していたこともあり、フロントナインを終えた時点で首位に立った。そして後半に入ると同時に一気にチャージをかけ、16番ホールまでで5つのバーディを奪い、あっさりと2位以下を引き離した。
「トップが伸びていなかったので、落ち着いてプレーすることができた。バックナインに入ってからも、パープレーすればプレーオフに残れると思って安全にプレーした」
安全にプレーしながらもバーディを重ねていくことができるあたりに、女王の風格を感じる。これは不動にとって初の連覇となる記念すべき試合となった。昨年も8月に行われた本大会での勝利で弾みをつけ、年間4勝をマークして2年連続賞金女王に輝いた。これで賞金ランクも2位に浮上し、1位の久保樹乃に約150万円差まで迫ってきた。
そして2位タイには、不動のライバルであり同期の天沼知恵子が入った。天沼は出だしから3連続バーディでラッシュをかけ、前半終了時点では2アンダーで不動とともに首位に立っていたが、後半に入ると立場が逆転し、不動の爆発力の前に意気消沈してしまった。天沼も爆発力を持つ選手だが、今日は5バーディ、3ボギーと出入りが激しかった。今年はショートゲームの調子が悪いせいで、パーオンを逃すとスコアを崩すパターンが続いている。今日もそのパターンにはまってしまった格好だ。結局、トータル1アンダーで競技を終了した。
そして現在賞金ランクトップの久保樹乃は、トータル1オーバーで7位タイに入った。来週の全英女子オープンに出場する選手の一人だが、調子は悪くないようだ。
「勢いに乗っていけるかと思ったが、グリーンが重く、距離感を出しづらかった。ラフがきつかったので、来週の全英女子オープン対策にはなったと思う。ちゃんとホールアウトできるか不安ですが、体調を整えて寒さ対策を万全にして頑張ります」と抱負を語ってコースを後にした。