プレーオフを制した我妻こずえはツアー初優勝を飾った
国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」は予想通りの大混戦で、最後の最後まで優勝の行方がわからない白熱した展開になった。4アンダー単独首位でスタートした久保樹乃を中心に、各選手が優勝争いから脱落しないようにスコアをまとめ勝負は最終18番ホールに持ち込まれた。
最終組の1つ前でラウンドした我妻こずえが、3アンダーで18番ホールに入り、ピン手前2メートルのバーディチャンスを迎えた。「グリップが緩んだ」と我妻が後悔したパットはカップをすり抜けてしまった。
そして最終組は、首位タイで迎えた久保がティショットを左に引っ掛け、斜面からの2打目はグリーンを捕らえることができなかった。3打目でピン手前1.5メートルに寄せたがパーパットが決まらず脱落してしまった。
代わってチャンスを得たのは大場美智恵だった。9番ホールでダブルボギーを叩き1アンダーまでスコアを落とした大場が、12番パー3でバーディを奪い、最後のチャンスで2打目をピン横1メートルにぴたりとつけた。このバーディパットをあっさり決め、我妻とのプレーオフに持ち込んだ。
決着はプレーオフ1ホール目だった。2オンに成功した大場はバーディパットをはずし、グリーン左サイドのカラーからパターを使用した我妻のボールがカップに吸い込まれたのだ。2年前に交通事故に遭い、見事な復活を果たした我妻にとって、プロ入り10年目のうれしい初優勝になった。
また、昨日史上最年少の予選通過を果たした12歳の金田久美子ちゃんは、序盤からボギーが先行し、5番からは3連続ボギー。この日はスコアを崩し通算11オーバーで競技を終えた。「こんな風の中であまりやったことがなかったので、いい勉強になりました」今シーズンはベルーナ、そしてマンシングウェア東海クラシックにも出場を予定している。