2009年 ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ

吹きつける強風を制したのは上原彩子ら沖縄勢!

2009/03/20 19:52
7番でバーディを奪い、ギャラリーの拍手に答える上原彩子

国内女子ツアー第2戦「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」が、高知県の土佐カントリークラブで開幕した。初日、首位に立ったのは8アンダーをマークした上原彩子。11番からの3連続をふくむ8バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフだった。

5打差の3アンダー単独2位は新崎弥生。地元沖縄で行われた開幕戦は体調不良のため欠場した新崎が、その鬱憤を晴らすかのような好スタート。さらに1打差の2アンダーに韓国の黄アルムが続いている。注目選手では古閑美保が1オーバー13位タイ、横峯さくらは2オーバーの19位タイとなっている。

<今やってることを早く100%にしたい>

「危ないっ!」というギャラリーの叫びと共に、10番ティ後ろに看板掲出用に設置された巨大なスチールゲートがなぎ倒された。柱が男性ギャラリーのリュックを巻き込み、その勢いで男性は転倒。救護室から近くの病院に運ばれたが、幸い骨に異常はなく、右肩の軽い打撲と診断された。主催者を青ざめさせたこの事故を引き起こしたのは、最大瞬間風速15.3mを記録した強風だった。

朝のうちは穏やかだったが、徐々に風が強くなる。コース中で吹き荒れる風に多くの選手が手を焼いたが、そんな中、コースレコードを3打も更新する「64」を叩き出したのは開幕戦で2位タイに入った上原彩子。「コツみたいなのは無いですけど、ずっと沖縄の風の中でやっているので、嫌という感覚はないです」と、ひとり涼しい顔で笑った。

現在、スイング改造中だという上原は、「今は色々直しているので、スコアとか結果にこだわらないでやっている」とマイペース。今年契約したばかりのBS社製のクラブは「抑えて打ったり、右からの風の時に気持ちフェードで打ったりというイメージが出しやすい」と、好マッチングで、この日アプローチをしたのは僅かに1回。さらに今週から使い始めたというパターも「イメージ通りに転がってくれる」と、8バーディノーボギーの快進撃につなげた。

奇しくも、1位上原、2位新崎、そして4位タイの諸見里しのぶと沖縄出身者が上位を占めた。今大会のホステスプロ、原江里菜はノーバーディ5ボギーの「77」。通算5オーバーの64位と苦しい初日となった。

ドライバーを短く持ち、コントロールショットする新崎。沖縄育ちのゴルフが、強風の中で役立った
初めてのホステスプロとして試合に臨んだ原江里菜だが、5オーバーと大苦戦
18番でロングパットを惜しくも外し、悔しい表情の諸見里しのぶ
「今日はドライバーを振ることだけ意識した」という青山加織。一時期落ちた飛距離も戻りつつあるという

2009年 ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ