横峯さくらが地元で首位タイスタート!
◇国内女子◇LPGAチャンピオンシップリコーカップ 初日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6467ヤード(パー72)
今季の優勝者と賞金ランキング25位以内の選手、30名が出場している今シーズンの最終戦。その初日に5アンダーをマークして首位に立ったのは横峯さくらとイ・ボミ(韓国)の2人。横峯は今季未勝利で最終戦を迎え、今週優勝を逃すと2005年の初優勝から続いている年間1勝以上の記録が7年で途絶えることになる。
現在、宮崎県に自宅を構える横峯と首位で並んだイ・ボミは、今季初優勝を含め2勝を果たしている。2人はノーボギーと安定したゴルフを展開した。
1打差の4アンダー単独3位は韓国の李知姫。2アンダー4位タイには今季の賞金女王が確定している全美貞(韓国)、2週連続優勝を狙う佐伯三貴、さらに米国女子ツアーの賞金王を獲得した朴仁妃(韓国)など7人が並んでいる。
また、6月の「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」でアマチュアとして優勝を果たしたキム・ヒョージュ(韓国)はプロに転向してこの大会に出場し、初日は1オーバー18位タイとなっている。
<横峯さくら、前半に耐えて流れを呼び込む>
今週で勝利を逃せば、プロテストに合格した04年以来となるシーズン未勝利。背水の陣で迎えた最終戦で今季2度目の首位発進を遂げて、「いいスタートが切れたので良かったです」と安堵の笑顔を浮かべた。
前半はピンチの連続だった。3番ではティショットをフェアウェイに運ぶも、前方にある木がブラインドとなってピンを狙えず、グリーンにかろうじて乗せて20mから2パットのパー。4番でもグリーンを外し、寄せきれなかった2mをねじ込むなど綱渡りの展開が続いた。
「前半はすごいガマンのゴルフだったけど、しっかり耐えられた」と8番までパーセーブを続け、忍耐強くチャンスを待ち続ける。流れを呼び込んだのは、折り返し直前の9番(パー5)。6mのバーディチャンスを決めて1アンダーで折り返すと、11番、13番と立て続けにパー5でバーディを重ねる。さらに14番では、カラーから5mをパットでねじ込み加速をつけると、17番でも5mを沈めて5個目のバーディ。「このコースでノーボギーはすごく嬉しい。前半のガマンが後半に繋がったと思う」と、過去2勝を挙げている地元の舞台で躍動を見せた。
同組で回ったのは、米国女子ツアー賞金女王に輝いた朴仁妃。横峯とは逆に、前半に3バーディを重ねてトップを走っていたが、「サスガだなあ、と思って見ていたけど、自分のプレーに徹していた」と後半に逆転、主役の座を奪い取って18ホールを完走した。