全が単独首位!日本勢は笠と井芹が4位タイ
国内女子◇リゾートトラストレディス2日目◇グランディ軽井沢GC(長野県)◇6506ヤード(パー72)
大会初日が雷の影響で日没サスペンデッドになったため、大会2日目の7時30分に競技が再開。そして8時から組み合わせを変更せずに第2ラウンドがスタートした。予選2ラウンドを終えて首位に立ったのは全美貞(韓国)。滋賀県のザ・カントリークラブで開催された2008年、09年に大会連覇を果たした全が、通算11アンダーまで伸ばして3勝目に王手をかけた。
1打差の通算10アンダー2位には同じく韓国の宋ボベと李知姫の2人。さらに1打差の通算9アンダー4位タイに井芹美保子と笠りつ子の2人が続いている。中盤4連続バーディを奪った井芹は、一時11アンダーの首位に浮上したが、17番、18番の上がり2ホールで連続ボギーをたたいてしまった。
通算6アンダー6位タイには、北田瑠衣、佐伯三貴、中村香織など5人が並び、通算5アンダー11位タイには森田理香子とキム・ソヒ(韓国)。通算4アンダー13位タイに堀奈津佳、服部真夕、永井奈都ら5人が並んだ。大会連覇を狙う横峯さくらは、通算2アンダーの29位タイとなっている。
<全美貞が大会3勝目に王手!>
第1ラウンドの残り5ホールで1つ伸ばし、7アンダーの首位タイで引き続き行われた第2ラウンドに突入した全美貞。その滑り出しは、2番のつまずきから始まった。ティショットを大きく右に曲げてOBとし、いきなりのダブルボギー。その後も「ショットは悪くはなかったけど、アイアンの距離感が難しかった」と伸び悩み、前半を終えて1つ落とす苦しい展開。首位の座を明け渡して後半を迎えた。
しかし、ここからスイッチが一気に切り替わる。「後半は距離の感覚が良くなって、チャンスも多くなった」。ピンそば50センチに絡めた11番(パー5)のバーディが巻き返しの狼煙だった。13番でもバーディを奪うと、15番のチップインを皮切りに17番まで3連続バーディ。終わってみれば「68」のナイスカムバック、首位の座を奪い返して最終日を迎える。
今季は優勝こそ手にしてはいないが、10試合に出場してトップ5が8回。未勝利ながら賞金ランキングでも2位につけ、平均ストローク数(70.3448)は堂々の1位と、いつ優勝しても不思議ではない状況が続いている。裏を返せば、あと一歩で優勝を逃すもどかしい展開とも言える中、過去2勝を挙げている今大会はその流れを断ち切る絶好の舞台。「(リゾートトラストは)相性がいいみたいですね。コースは難しいですが、今年は合っているような気がします」。この感覚も、今シーズンの好調たるゆえんか。