不動と井芹が首位!横峯さくらが5位タイ
◇国内女子◇マスターズGCレディース 初日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫)◇6,458ヤード(パー72)◇晴れ◇ギャラリー数:4609人
総額1億2300万円、優勝賞金2214万円と高額賞金をかけた戦いは、初日から大混戦となっている。3アンダーをマークして首位となったのは不動裕理と井芹美保子の2人。1打差の2アンダー3位タイには、現在賞金争いで首位を独走するアン・ソンジュと金ナリの2人が並んだ。
さらに1打差1アンダー5位グループには、横峯さくら、古閑美保、原江里菜、若林舞衣子、藤野オリエ、吉田弓美子、上原彩子の7人が続いている。賞金女王争いでアンを追いかける立場の横峯は、アンよりも上位に入りたいところ。2日目はさらなる上位に食い込めるか。
そして、今大会の招待選手、ポーラ・クリーマーは、2バーディ、2ボギーと静かなゴルフで12位タイ。馬場ゆかり、北田瑠衣、金田久美子など並んでいる。
<同組の古閑と横峯が5位タイ発進>
平日ながら4,609人のギャラリーが詰め掛けた初日。その中でも、古閑、横峯、アン・ソンジュの組にもっとも多くのギャラリーが集中し、決勝ラウンドさながらの熱気に包まれていた。その中で、古閑、横峯ともに3番でバーディ先行。古閑は8番でダブルボギーを叩くが、直後の9番から1m、10番で2m、11番で4mを沈めて3連続バーディ。横峯も最終18番で7mを沈める会心のバーディフィニッシュを決めるなど、取り囲むギャラリーを大いに盛り上げた。賞金ランキング2位で追う横峯、関西では今週が現役最後の試合となる古閑と、開幕前から話題を呼んでいた2人が、首位に2打差の5位タイと躍進。明日の2日目も同組で回ることになり、一層の注目を浴びることになりそうだ。
<不動「まずは優勝争いを」>
スタートホールの1番(パー5)で3mを沈めてバーディ発進とすると、6番のボギーを挟み、折り返し後の後半で3つのバーディを奪取。「まだ日本オープン最終日の悪いパットのイメージが残っていて、自信なく、こわごわ打っている」と振り返るものの、「後半はショットがだいぶ良くなってきたのでアンダーが出た」と、ショットの矯正を首位発進へと繋げた。今季はシーズン序盤で2勝を挙げたが、その後は未勝利とやや尻つぼみ。「最初だけだから寂しいという気もしますね。勝つのはやっぱり嬉しいことだし、残り試合で優勝できるように頑張っている。まずは優勝争いを最終日まで続けられるようにしたい」と、今季3勝目に意欲を燃やす。
<ポーラ、7年目の船出は12位タイ>
今年で今大会7年連続出場となるポーラ・クリーマーは、2バーディ、2ボギーのイーブンでホールアウト。上位が伸び悩んだこともあり、首位に3打差と上々の位置で初日を終えた。それでも「いいパーセーブもあったけど、チャンスを決め切れなかったのは残念」と、自身の中で伸び悩んだ感は否めない様子。「明日はフェアウェイに置いて、セカンドでグリーンを確実に捕らえたい」。今大会初出場となる05年以来のタイトルを目指し、ピンク・パンサーがさらなる上位をターゲットに見据える。