李知姫が今季初勝利!さくらは6位タイ、有村は9位タイフィニッシュ!
千葉県にある袖ヶ浦カントリークラブ・新袖コースで開催されている国内女子ツアー第11戦「ニチレイレディス」の最終日、首位タイからスタートした韓国の李知姫が、通算12アンダーで、今季1勝目を飾った。李の優勝は、2010年の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」以来約1年ぶり。
同じく首位タイからスタートした佐伯三貴は、一時は単独首位に立ったものの、3ストローク伸ばすにとどまり、単独2位でフィニッシュしている。
2日目に、首位と2打差の3位タイに浮上した横峯さくらは6位タイに後退、17位タイからスタートした不動裕理が最終日に猛チャージを見せ、6位タイで今大会を終えている。
<珍しく涙を見せた李知姫>
初日から佐伯三貴と首位に並び、2日目も同スコア、そして最終日も前半を終えて9アンダーで並んでいた李が、終盤に抜け出して通算12アンダーで優勝を飾った。最終ホールでバーディを奪い勝利を決めた瞬間は、派手なアクションもなく“いつも通り”の冷静さで軽くギャラリーに手を挙げたが、キャディの渋谷氏と目を合わせると、珍しく涙を流した。「今季これまで2位が3回で、本当に悔しくて、もう優勝できないかという不安もありました。いままで、こんなに涙を流したことはないです。ちょっと恥ずかしいです」と話す李。この1勝を弾みに「今年は賞金女王を目指してみたいです」と抱負を語る。
<終盤のボギーで優勝を逃した佐伯三貴>
前半に2つ、そして勝負どころの後半にも2つのボギーを叩いて優勝争いから脱落してしまった佐伯は「ボギーが多すぎますね、これでは勝てないです」と自らを悲観。しかし「今日が一番調子が良くて、自分の中では積極的に攻めていくことができたので悔いはないです」と、気丈に振舞う。初日、2日目とショットが安定しない中でもアプローチとパッティングで好スコアを出していたが、3日間通算10アンダーの単独2位に入り、今季の賞金総額も4,632万円まで積み上げてランキング2位をキープしている。
<さくらは早々に出遅れ6位タイに終わる>
2日目に5ストローク伸ばして首位と2打差の通算5アンダーとした横峯は、首位で並ぶ李、佐伯と最終組でラウンド。ところが序盤からバーディを奪う2人とは対照的に、4番でボギーを先行させるなど、早々に優勝争いから脱落してしまった。「今日は昨日ほど調子が良くなかったです」と話す横峯は、その後3つのバーディを奪い、通算7アンダーでホールアウトし6位タイで3日間の戦いを終えた。