藤田寛之らのシード争いは最終戦 アジアアマV中島啓太が凱旋出場
◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前情報◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)
2020-21年シーズンのフルフィールドの最終戦が25日(木)に開幕する。次週の「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりCC)は上位選手30人が出場のため、シードを争う選手たちにとっては実質的にラストゲーム。新型コロナ禍で中止となった前年を経て、開催される40回目の記念大会も独特の緊張感に包まれる。
賞金シード獲得のボーダーラインはランキング65位。ツアー優勝経験のある小鯛竜也(65位)をはじめ、初シードがかかる池上憲士郎(64位)、亀代順哉(69位)は勝負どころになった。また、ベテランの藤田寛之(70位)、手嶋多一(76位)らの動向も注目される。
一方の賞金王争いも最終コーナーの直線に入った。ランクトップのチャン・キムが前週「ダンロップフェニックス」に続く2連勝となれば、最終戦を残して初戴冠が決まる可能性がある。2位の木下稜介は約1183万円、3位の金谷拓実は約2209万円、4位の星野陸也は約2420万円の差を追う。優勝賞金3000万円の行方から目が離せない。
主催者推薦で中島啓太(日体大3年)が出場。世界アマチュアランキング1位の21歳は、11月「アジアパシフィックアマチュア選手権」を制し、2022年は「マスターズ」をはじめメジャー3大会の舞台を踏む。9月の「パナソニックオープン」で史上5人目のアマチュア優勝を達成しており、2勝目となれば初の事例になる。
直近3大会は外国勢が優勝した。2017年にスンス・ハン、18年にチェ・ホソン(韓国)が、日本で行われた試合での初勝利を手にした。前回19年大会はキム・キョンテ(韓国)が3年ぶりとなった通算14勝目に涙した。コースと太平洋とを行き来する風が戦況を左右するが、タイトル奪取へはロースコアが欠かせない。
<主な出場予定選手>
浅地洋佑、池田勇太、池村寛世、稲森佑貴、今平周吾、岩田寛、片山晋呉、金谷拓実、木下稜介、チャン・キム、小平智、杉山知靖、谷原秀人、時松隆光、比嘉一貴、スコット・ビンセント、藤田寛之、星野陸也、久常涼、片岡大育、中島啓太(アマ)