2000年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント

鈴木亨、今季初Vへ独走ムード?

2000/11/25 18:00

雨の3日目。前日「雨の優勝シーンなんてのもいいですね」と言っていたバーディ男鈴木 亨が言葉通りの疾走。桑原克典、ジャンボ尾崎、ボブ・メイも必死に追いすがってはいるが、差は開いてしまった。 鈴木にとって今季初優勝まであと1日、公約を実行できるか。去年までだったらジャンボ尾崎優勝か!という見出しをかかげることも可能だったのだが。

鈴木亨は1番からいきなり「自分でもビビッた」という3連続バーディ。5番でも入ったし8番も決まった。10番を入れ、12番が乗らず唯一のボギーで13番はバーディ。15番は7メートル近くが入った。今日は65。「満足しなきゃいけないんですけど・・言ったらキリがないから。14番も木の根っ子に行ったのにナイスパーが取れましたし、この3日間、いいゴルフができてます」

この前の優勝は98年の札幌とうきゅう。間があいている。「この2年間、苦しみました。なかなか結果が出ない。結果が出ないから周囲も認めてくれないし、自分でも納得できない。2年半は長い。明日は自分が今までやってきたことを信じてやればいいですね。いちばん勝ちたいのはやっぱり自分です」

桑原克典は最終18番でイーグル。これで一気に13アンダーまで浮上した。「セカンドを3Wか4Wかで迷った。3Wにして噛んだけどそれが結果的に転がってくれてピンと同じ段まで行ってくれました」

12メートルを決めてイーグル。「良かった。ボード見て分かってました。イーグル取れて最終組。最終組で回りたかったですから。亨さんはティショットもアイアンもパターも調子いい。スキがないように見えますけど、でも明日は最終日ですからね」

来週の日本シリーズ出場を目標としている桑原にとって、今週は2位入賞が最低ランクだ。賞金額をしっかり計算してのぞんでいる。「2位タイなら2名まで許容範囲。当然優勝はしたいけど、でも最低でも2位をとります」

ジャンボ尾崎が久々に好位置につけた。ボギーなしの4バーディでホールアウト。「パターのグリップに鉄の固まりを入れて手元がスムーズに動くようにした。それはそれでいいんだが、逆にスムーズになったんで思い切って打ちにくくなってしまった。上りのパットが打てなかったな・・」

「今日の亨はできすぎたろう」と読んだ。「自分でもそう思ってるんじゃないか? 優勝が目の前にチラつき始めてからが問題だろうね」

明日は「爆発しないかなー」という。32-32の64。「32-32-32-32」と4回も言った。

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