若手で注目の矢野東が優勝争いに加わってきた
2002/04/27 18:00
国内男子ツアー「つるやオープン」の3日目、上位に立っていた藤田寛之、堺谷和将の2人がスコアを伸ばせず混戦になってきた。
この日スコアを伸ばし大会を盛り上げたのは24歳の矢野東だった。4アンダー7位からスタートした矢野は前半3つのバーディを奪い、後半も12番ホールでダブルボギーを叩いたが3つのバーディを積み重ね8アンダーまで伸ばした。
最終18番ホールを単独首位で迎えた矢野は、ティショットを右の林に打ち込んでしまった。そして、パー4にもかかわらず5打目でようやくグリーンに乗せることができた。5メートルはあるダブルボギーパットを一発で沈めた矢野は両手を高々と挙げてガッツポーズを見せた。
このホールでダブルボギーを叩いたが首位に2打差の6アンダーでとどまった矢野は、最終日に逆転優勝を狙う。昨シーズン、チャレンジツアーのランキング3位に入りレギュラーツアーの資格を得た矢野。その風貌はまさに”今どきの若者”ビジュアル系のゴルファーという感じだ。
そして、単独首位に立ったのは最終組で唯一スコアを伸ばしたD.ウィルソン。3バーディ、1ボギーと動きは少ないが確実にスコアを伸ばした。昨シーズン2勝をあげた実力で最終日に逃げ切れるか。
2位の矢野と並んでいるのは3ストローク落とした藤田寛之、スコアを1つ伸ばしたインドのJ.M シン。そして、2日目に14番ホールでトルプルボギーを叩き失速していた宮本勝昌が復活してきた。
また、5アンダー6位に谷口徹、手嶋多一が並んでいる。爆発力のある谷口、安定感のある手嶋も逆転優勝が可能だ。最終日は誰がスコアを伸ばしてくるか楽しみだ。