ラ・ボンバ激走!!今井がツアー初優勝!
国内男子ツアー第28戦「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」が11月27日(木)から11月30日(日)までの間、鹿児島県にあるいぶすきゴルフクラブ開聞コースで開催された。インターナショナルシリーズ3連戦の最終戦で、今年の招待選手は欧米両ツアーで活躍するスウェーデンのソフィー・グスタフソンだった。
今シーズンはアニカ・ソレンスタムが米PGAツアーに出場し、その後も数人の女子プレーヤーが男子ツアーに挑戦をしてきた。日本の男子ツアーに女子が出場するのは今回初めて。グスタフソンが予選を通過するか注目が集まった。しかし、2日間スコアを伸ばすことができず93位で残念ながら予選落ちに終わっている。
大会は初日が雨模様だったが、その後は天候が回復し例年のような風が吹かず好スコアが続出した。勢いに乗ったのは、ラ・ボンバこと今井克宗。アルペンスキー界で一時代を築いたイタリアのアルベルト・トンバの愛称を、自分のキャディバッグにも刺繍している。
予選2日間7アンダーの「65」ストロークでラウンドした今井は、3日目も気負うことなく安定したプレーを続けた。19アンダーまで伸ばし2位に5ストロークで最終日へ。初優勝を目前にしても好プレーを続けた今井は、13番パー5でこの日5つ目のバーディを奪い24アンダーまで伸ばした。15番ホールで2日目の6番ホール以来となる2つ目のボギーを叩いたが、最終18番パー5を2パットのバーディで締めた。
通算24アンダーは2001年に室田淳が記録した大会記録に並び、2位とは7打差という圧勝だった。今井は2000年から3年連続でシード権を確保しているが、PGAのプロ資格は持っていない。クオリファイでツアー出場資格を掴んだ選手として、ツアー優勝を果たしたのは今井が初めてとなる。
気になる賞金王争いだが、現在トップの伊沢は終盤スコアを落とし9アンダーの14位。伊沢を追いかける片山晋呉は、1イーグル4バーディとスコアを伸ばし17アンダーの2位タイに食い込んだ。片山は今週の賞金1,176万円を加算し、伊沢との差を約570万円まで縮めた。伊沢は2年ぶり2度目、片山は3年ぶり3度目の賞金王を狙っているが、次週行われる最終戦「日本シリーズ」までもつれることになった。