2003年 日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ

危なかった! 伊沢が1年8ヶ月ぶり優勝!!

2003/07/06 18:00
1年8ヶ月ぶり、通算13勝目

国内男子ツアー第11戦「JGT選手権宍戸ヒルズカップ」が、7月3日(木)から6日(日)までの4日間、茨城県西茨城郡にある宍戸ヒルズカントリークラブで開催された。日本ツアーのナンバーワンを決定する大会にふさわしい、白熱した展開を実力ある選手たちが演じた。

最終組は伊沢利光、デビッド・スメイル手嶋多一という日本オープン覇者3人。そして、1組前で若手の高山忠洋が絡み、優勝争いは終盤までもつれた。15番パー5で伊沢がバーディを奪い16アンダーまで伸ばし、この時点で高山が2打差の14アンダー。スメイルは13アンダー、手嶋はこのホールでダブルボギーを叩き優勝争いから脱落してしまった。

日本が誇るベストスウィンガー伊沢利光復活!

そして結末は最終18番。高山が2打目のバンカーショットをミスしボギーを叩き13アンダーに後退。16番でボギーを叩いた伊沢にとっては、2打差であと1ホールという状況になった。しかし、伊沢もティショットを高山と同じバンカーに入れ、2打目を大きくショート。ラフからの3打目でグリーンに乗せられずピンチを迎えた。

4打目で寄せきれず、伊沢は2.5メートルのボギーパットを残した。このパットを外せば13アンダーの高山に並び、短いパーパットを残したスメイルも含むプレーオフは必至という状況になったが、気合いで捻じ込み1年8ヶ月ぶりの優勝を決めた。優勝が決まった瞬間、右手こぶしを力強く握り締めたガッツポーズを見せた。日本が誇るベストスウィンガーの完全復活だ。

優勝を決め、力強いガッツポーズを見せた

伊沢を捕えることは出来なかったが、高山の健闘は光った。終盤はショットが定まらず何度もピンチを迎えたが、絶妙のアプローチでパーを拾いまくった。今シーズン2度目の2位、今後の活躍が期待される。

2003年 日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ