上平栄道がツアー初勝利に王手!藤田寛之は6位に後退
◇国内男子◇アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン3日目◇東広野ゴルフ倶楽部(兵庫)◇7020ヤード(パー71)
上平栄道が7バーディ、1ボギーの「65」をマークし通算14アンダーまでスコアを伸ばして単独首位に浮上した。1打差の2位には昨年度のアジアンツアー賞金王、ジュビック・パグンサン(フィリピン)。ともに日本ツアー初勝利を目指して最終日を戦う。
通算12アンダーの3位タイに近藤共弘、小田孔明、そしてツアールーキーの川村昌弘の3選手。11アンダーの6位タイに単独首位で決勝ラウンドに進んだ藤田寛之と宮里優作がつけた。
2日目に12位タイまで浮上した石川遼は4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」でとスコアを伸ばせず通算6アンダーのまま24位タイに後退。池田勇太は2アンダー42位タイで3日目を終えた。
<初優勝に意欲!上平栄道は自分流で戦う>
昨年のアジアンツアー賞金王、ジュビック・パグンサン(フィリピン)が前半からスコアを伸ばす展開に、「離されないようにと思ってやっていた」という上平栄道が、終わって見れば通算14アンダーの単独首位。ツアー初優勝に王手をかけて最終日を迎えることになった。
上平が優勝争いに加わったのは今年だけでも今回が3度目。6月の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」では2位タイで最終日を迎えて単独2位。2週間前の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」では単独首位から1打差で3位タイに終わった。「調子は上がっていますね。たぶんトーシンのころが一番悪かったと思います」と意外なことを話し出した。
「トーシンでは調子が良くないのに成績が出てしまって勘違いをした。でも、それからどんどん良くなっているので、あの優勝争いはいい経験になりました。チャンスを上手く作れすぎたので、悔しい思いよりは経験を積めた喜びのほうが大きかったですね」と振り返る。
この日のラウンドでもパー5で2オンを狙わずレイアップしてスコアを伸ばしている上平は「これが自分流なので、だいたい100ヤードを残す感じで刻みます。安全な方、安全なルートでフェアウェイをキープして、パターもしっかりと入れる。それが、自分のやり方です。明日も同じように攻めて、今度はしっかりと名前を残したい」と、今回は優勝を意識した戦いに挑む。