藤田寛之、2週連続優勝へ首位奪取!
◇国内男子◇アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン2日目◇東広野ゴルフ倶楽部(兵庫)◇7020ヤード(パー71)
先週、今季3勝目を飾ったばかりのベテラン・藤田寛之がこの日4バーディ1ボギーの「68」、3つスコアを伸ばして通算10アンダーとし、単独首位に浮上している。通算9アンダーの2位タイに続くのは、ダレン・ベック(オーストラリア)、ジュビック・パグンサン(フィリピン)、小田孔明の3選手。通算8アンダーの5位タイに上平栄道、谷原秀人、宮里優作の3選手がつけている。
また、この日7バーディ1ボギーの「65」とスコアを伸ばし、通算6アンダーとした石川遼は、前日の69位タイから12位タイへとジャンプアップ。ディフェンディングチャンピオンの平塚哲二は、通算1オーバーの81位タイで予選落ちを喫している。
<藤田寛之が大人のゴルフで首位に浮上>
首位と2打差の7アンダー2位タイからスタートした藤田寛之は、2番で5mのバーディパットを決めた。その後もチャンスが続いたが、3ホールパーが続くと6番で3mを決めてバーディ。7番パー3は7番アイアンで放ったティショットが左に曲がり、あわやOB。白杭まで1mに止まったボールは木の下にあったため、体をかがめて打った2打目はグリーンに届かず深いラフへ。3打目でピン2mに乗せてボギーとした。
「あのミスは良くないですよね。左に出て左に曲がっちゃいましたから。OBにならなくて良かったです」。この日唯一のトラブルをボギーで凌いだ藤田は、続く8番ですぐにバーディを奪い返し、悪い流れを断ち切った。「6mのパットだったのですが、良く入ってくれましたね」と人ごとのように感心する。
後半に入ると、チャンスにバーディパットが決められずパーの山を築いた。そして最終18番パー5、2打目をグリーン左のラフに運ぶと3打目のアプローチでピン1mに寄せてバーディフィニッシュ。2位に1打差の単独首位で予選2ラウンドを終えた。
「今日は何が特別良かったとかはないですよ。強いて上げればパットが入ってくれたかな。後半は惜しいパットが入りませんでしたが、前半入ってくれたのでしょうがないかな」と、多くの選手がフラストレーションを溜めそうな展開に、43歳の藤田は「しょうがない」と割り切った。大人の余裕をもったゴルフで2週連続優勝に一歩近づいた。