キム・ヒョンソンが首位奪取 猛追の藤田が2位浮上
◇国内男子◇ANAオープン 3日目◇札幌GC 輪厚C(北海道)◇7063ヤード(パー72)
ビッグスコア続出により上位の顔ぶれが一新されたムービングデーをリードしたのは、先月にツアー初勝利を挙げている韓国のキム・ヒョンンソン。9つのバーディを量産し、7位タイから単独首位に躍り出る「65」をマーク。通算14アンダーは2位に2打差のリード、今季2勝目に王手をかけている。
通算12アンダーの単独2位には、同じく「65」をマークした藤田寛之が18位タイからの急浮上。前半の5連続バーディで一気にリーダーズボードを駆け上がり、今季3勝目を逆転圏内に捕らえた。通算10アンダーの3位タイには、大会連覇がかかるカート・バーンズ(オーストラリア)をはじめ、キム・ドフン(韓国)、池田勇太、宮里優作、上平栄道、近藤共弘ら10人がグループを形成している。
26位タイからスタートした石川遼は「67」と5つ伸ばし、片山晋呉と並び通算9アンダーの13位タイに浮上。17歳のアマチュア、伊藤誠道(杉並学院高校2年)は2つ落とし、通算4アンダーの34位タイに後退している。
<絶好調 キム・ヒョンソンが2勝目に王手>
8月の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」で日本ツアー本格参戦4年目にして初勝利を挙げたヒョンソン。待ちに待った一勝は、この男を確かに変えた。同大会優勝直後から6位タイ、10位タイと好成績を続け、今週も3日目を終えて単独首位に浮上。得意の日本語「ハンパじゃないですね」から始まり、「最近はずっとこんな感じです」と満面の笑みを見せた。
出だしで3メートルを沈めてバーディ発進を決めると、続く2番でアプローチミスからボギーを叩くが、圧巻は4番から。3メートルのチャンスを活かしたのをきっかけに4連続バーディを決めた。後半には11番(パー3)で12メートルを沈めてバーディ。2位につける藤田とともに「65」をマークした。
現在の賞金ランキングは5位。2勝目となれば他選手の成績いかんでトップに立つ。「明日はチャンスがあるけれど、それは神様が決めるから」と謙虚だが、最終ラウンドの行われる16日(日)は雨の予報も。「韓国で初めて優勝したときも雨だったので大丈夫」と自信も見せた。