塚田好宣が首位タイキープ 松山英樹が4位浮上!
◇国内男子◇サン・クロレラクラシック2日目◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇7471ヤード(パー72)
初日に続き、好天に恵まれた北海道で再びバーディ合戦が展開された。塚田好宣が通算9アンダーまでスコアを伸ばし、首位タイの座をキープ。そしてブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、イ・キョンフン(韓国)といった今季2勝目を狙う2人が並んだ。
さらに今大会が今季2試合目のプロツアーとなったアマチュアの松山英樹が7バーディ、1ボギーの「66」をマークして通算7アンダーとし、ツアールーキーの中西直人と並んで首位に2打差の4位タイに浮上。6アンダーの6位タイに谷原秀人、星野英正、呉阿順(中国)、キラデク・アフィバーンラト(タイ)が続いている。
初日3オーバーの98位タイと出遅れた池田勇太は6バーディ、1ダブルボギーの「68」。ディフェンディングチャンピオンとしての意地を見せ、通算1アンダーの44位タイで決勝ラウンドに進出した。
<初勝利に前進の塚田、「まずは年末、ラクになれるように・・・」>
近年はパットに苦しんでいた塚田だが、今週の練習日にプラヤド・マークセン(タイ)からアドバイスを受けてから激変。自身初となる首位発進を遂げた初日から一夜明けても、そのフィーリングは体の中に生き続けていた。「不思議なものですね。入り出すと入る」。連日の28パットを記録し、ジョーンズとキョンフンの猛追に合いながらも、その座をキープして予選ラウンドを終えた。
「最初はグリーンに乗っても難しいラインが残って、バーディチャンスにつけられなかった」と、インスタートの序盤は停滞が続き、13番(パー5)でボギーが先行。だが、「バーディがくるまで心配だったけど、1つ来てからはラクになった」と、17番(パー3)のバーディで流れを呼び込んだ。
後半アウトの2番で約8mの下りのスライスラインを読み切ると、続く3番で放った残り215ヤードの2打目は「あと1センチぐらい。ボールが(カップを)覗いていた」という、あわやイーグルのスーパーショット。さらに4番(パー3)でもピン奥10mを捻じ込み、3連続バーディで前半の遅れを取り戻した。
ツアー初優勝に一歩前進した塚田だが、「優勝なんてしたことないし、どうゆう感じか分からない」とイメージが湧かない様子。「僕はいつもシード権争いでギリギリ。1打2打、どこかで良かったらシードをラクにとれているのに・・・という感じ。まずは、年末ラクになれるように1打を大切にしていきます」。無欲で重ねる1打1打の先に、悲願の瞬間は待っているのか。