B.サンムンが暫定で首位キープ!石川遼が急浮上
福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催されている、国内男子ツアーの第12戦「VanaH杯KBCオーガスタ」の2日目。雷の影響でスタートが遅れると、11時40分からも1時間40分の中断となり、17名がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。
暫定首位は、7アンダー単独首位からスタートした韓国のベ・サンムン。10番からスタートしたサンムンは、夕闇迫る最終9番パー5をイーグルで締めくくり、2位に2打差の通算15アンダーまでスコアを伸ばしている。
2打差の通算13アンダー暫定2位はサンムンと同じく8ストローク伸ばした近藤共弘。さらに1打差の通算12アンダー暫定3位には、昨年の賞金王キム・キョンテが続いている。中盤はリーダーズボードの1番上に名前を掲げていたが、16番でボギーを叩き、最終ホールでイーグルを奪ったサンムンにかわさられてしまった。
通算10アンダー暫定4位には宮里優作、手嶋多一、小田孔明、許仁會(韓国)の4人。通算10アンダー暫定8位のベテラン室田淳が続き、通算アンダー9位には池田勇太、石川遼、藤田寛之、武藤俊憲、上平栄道、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)の6人が集団を形成している。
この日ホールアウトできなかった17名は、明日の6時30分から第1ラウンドの残りを行い、続いて第2ラウンドのスタートとなる。
<ベ・サンムンが暫定ながら単独首位キープ>
日本ツアー初優勝を狙うベ・サンムンが初日の「66」に続いて「64」を叩き出した。前半インで4つのバーディを奪うと、後半アウトは6番までパーが並ぶが、7番から2連続バーディ。さらに最終9番(パー5)では残り210ヤードの第2打を4番アイアンでグリーンをとらえ、7メートルの下りのイーグルパットを沈めて2位以下に2打差をつけた。2008年から2年連続で韓国ツアー賞金王に輝いた期待のホープ。日本1勝へ向け「先週までは3週間休んで体調も、調子も良いので自信があります」と視界は良好だ。
<今季2勝目へ近藤共弘が急浮上>
近藤共弘がベ・サンムンと同じ「64」をマーク。9バーディ、1ボギーで8ストローク伸ばし、5位タイから暫定2位へと順位を上げた。国内ツアー今季第2戦の「つるやオープン」で早くも今季初勝利をマーク。しかしその後は安定した成績を残しながらも、なかなか優勝争いに絡むことができなかったが、今大会からアイアンを一新、ドライバーのシャフトを変更するなどクラブ調整に積極的に取り組みさっそく結果に繋げた。「スコアには満足」というのもさることながら、「まさか最後まで回れると思わなかった」と日没直前のホールアウトを喜んだ。
<3位のキム・キョンテは「明日から」>
上がり3ホールでスコアを1つ落とし、初日の2位タイから一歩後退したキム・キョンテだったが、その表情は決して暗くなかった。16番ではアプローチをミスして今大会初ボギー、最終18番(パー5)ではフェアウェイからの第2打を右に曲げてバーディを逃した。だが「昨日よりも調子が良くて、ショットもパットも良かった」と笑顔。連日の「66」にも2日目はスコア以上に手応えがあった様子。「明日から、今日のリズムでまた行きたい。もう少しグリーンが早くなるといいですね」と言葉には自信がにじみ出た。