日本敗れる!韓国に個人戦で3勝6敗
韓国・釜山近郊のチョンサンカントリークラブで開催されている、日本選抜と韓国選抜の対抗戦「ミリオンヤードカップ」の最終日。出場選手10名が1対1のストローク戦を行ったシングルス戦で、日本は3勝6敗1分け。2日目までは同ポイントで並んでいたが、11.5対8.5で敗れ大会連覇は果たせなかった。
1組目から3組目で小田孔明、薗田峻輔、松村道央が韓国に3連取されると、4組目の河井博大、5組目で高山忠洋、そして6組目の石川遼と日本が3連勝で再びポイントをイーブンに戻す。
しかし、7組目の近藤共弘に続き池田勇太も敗れ、9組目の藤田寛之はキム・キョンテに対し終盤の3連続バーディで引き分けに持ち込むが、キョンテの0.5ポイントが加算された段階で韓国が10.5ポイントに達したため勝負が決まってしまった。最終組の片山晋呉は、韓国のエースY.E.ヤンに敗れた。
<連覇を逃した青木功キャプテン「俺の采配が悪かった」>
両軍タイで迎えた最終日、シングルスの総合成績で敗れ、連覇を逃した日本。トップバッターの小田から3連敗と苦しんだ。3番手で登場した松村は「今日は流れをつかめなかった。パターを打ちきれない場面が多くて悔しい」とガックリ。出だしから4連続ボギーを叩き、日本ツアーを主戦場にしているベ・サンムンに敗れた池田は「最悪の一日でした。今日は本当にひどい。それだけです」と肩を落とした。前夜は全員で夕食をとり“決起集会”を開いたが、結果にはつながらず。青木功キャプテンは「いいメンバーだったけれど、結果を出せなった。俺の采配が悪かった」と責任を背負い込んだ。
<大会MVPはキム・キョンテ>
昨年のリベンジを果たした韓国チームは、最終18番で最終組のY.E.ヤンがパーパットを沈めると、グリーン上でシャンパンファイト。勝利の美酒に酔いしれた。大会MVPにはダブルスで2戦2勝、この日も藤田の追い上げをかわしてドローとしたキム・キョンテが選ばれた。昨年度の日本ツアー賞金王は「昨年は1ポイント差で負けて悔しかったし、それに今年はプレッシャーもあった」と笑顔。「去年のチームは若かったけれど、今年は30代の選手も3人いて、チームワークも良くなった。本当は、MVPはヤンさんですね」と謙虚だった。