松村ら3人が首位タイ! 石川は初の予選突破、4打差で決勝へ
兵庫県の小野東洋ゴルフ倶楽部で開催されている、国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の2日目。J.チョイ(米国)、松村道央、河井博大の3人が、通算4アンダーで首位に並ぶ混戦模様となっている。
通算3アンダーの4位タイに、武藤俊憲、野仲茂、藤田寛之、J.B.パク(韓国)の4人。通算2アンダーの8位タイに、ディフェンディングチャンピオンの谷口徹をはじめ、キム・キョンテ(韓国)、小田孔明、上井邦浩ら8人が続いている。
ホストプロの池田勇太は、片山晋呉らと並び通算1アンダーの16位タイ。イーブンパーの37位タイからスタートした石川遼は、3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「71」にまとめ、通算イーブンパーの26位タイでホールアウト。今大会4度目の出場で、自身初の予選突破を果たしている。
<松村が初の日本タイトル獲得へ向けトップタイに浮上>
3位タイで2日目を迎えた松村が「71」とパープレーで4アンダーをキープ。ティショットを右の土手に打ち込んだ5番までに2つボギーをたたいたが、後半に挽回。「前半はトラブルが結構多くて、いつもだとあわててダメだけれど、今日は落ち着いていた」と納得の表情を浮かべた。飛躍の年となった昨年は「コカ・コーラ東海クラシック」での初優勝を含め2勝をマーク。今季はここまでアイアンショットの精度に苦しんでいたが「ようやく人並ぐらいに少し改善されました」と手ごたえを感じながら3日目は最終組でプレーする。
<メジャー連勝の期待がかかる藤田は首位と1打差をキープ>
昨季最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に続くメジャー大会での連続優勝を狙う藤田は、2日目も“らしさ”を発揮。出だしの1番でボギー発進するが、その後は7番でグリーン手前バンカーからのパーセーブなど、2メートル前後の微妙なパットを沈め続けた。3パットした16番でダブルボギーを叩き、単独首位の座は逃したが、好位置に変わりはない。それでも「このままでは(優勝に)届かない」と普段通り慎重なコメント。「あの『鬼の谷口(徹)さん』でも2アンダーですから。まだまだ2日間ありますし、ドキドキしたい」と話した。
<自身初の同大会予選通過を果たした石川遼が4打差で追う>
この“日本プロ”で2008年のプロ転向後、3年連続で予選落ちを喫していた石川は、序盤にアプローチのミスが続いて3番をボギー、4番をダブルボギーとして一時は後退。しかしその後3バーディを奪って2日連続イーブンパーでまとめ、首位と4打差で決勝ラウンドを迎えることになった。最終18番では9番アイアンでの第2打をピン奥2メートルにつけるショットでバーディを奪い「少ないチャンスをものにできた」と両手を突き上げてガッツポーズ。“鬼門”を突破し「この2日間でバーディが4つ。自分のノルマ(1ラウンドあたり4バーディ)には全く及ばない。今日、昨日に獲れなかった分を獲りたい」と今季初勝利、自身初のメジャーVへ気持ちを入れ直していた。