2012年 全米オープン

T.ウッズ、2位タイの好発進!遼は15位タイでスタート

2012/06/15 12:21
トップとは3打差ながら、タイガー・ウッズは自在にボールを操り2位タイでスタートした。

◇米国男子◇全米オープン 初日◇オリンピッククラブ(カリフォルニア州)◇7170ヤード(パー70)

2012年の海外メジャー第2戦が開幕。例年通り最高難度に仕上げられたコースセッティングを前に「66」をマークしたマイケル・トンプソンが4アンダーの単独首位でスタートした。

そして08年大会以来のメジャー制覇を狙うタイガー・ウッズが3バーディ、2ボギーの「69」でまわり、デビッド・トムズジャスティン・ローズ(イングランド)、グレーム・マクドウェル(北アイルランド)のほか、17番(パー5)でアルバトロスを記録したニック・ワトニーと並び1アンダーの2位タイと好発進した。

また、3年連続出場の石川遼が1バーディ、2ボギーの「71」でまとめ、1オーバーの15位タイと上々のスタートを切っている。その他の日本勢は藤田寛之が5オーバーの74位タイ、高山忠洋は7オーバーの109位タイ、谷口徹は8オーバーの125位タイと出遅れ。そして昨年王者のロリー・マキロイ(北アイルランド)は7オーバー109位タイ、世界ランキング1位のルーク・ドナルド(イングランド)は9オーバーの140位タイと崩れた。

<ウッズ、4年ぶりの全米制覇へ好スタート>

9番スタートの初日、同組のフィル・ミケルソンのティショットが大きく右に曲がってロストボールとなる中、ウッズは自己のゲームプランに集中した。「コースがたった一晩でこんなに変わってしまったことに驚いた。フェアウェイはとても固いし、グリーンは跳ねる。速くなることは予想していたけど、週初めにこんなに固くなるとは考えていなかった」。

この日、ウッズがティショットでドライバーを使ったのはわずかに3回。フェアウェイをキープして、グリーンに乗せる。そして、チャンスが来たらバーディを奪う。圧巻だったのは4番(パー4)。右ファーストカットからの第2打は、低いドローボールでコースなりにグリーン手前のピンに絡む。「手前から攻めようと思った。もし駆け上がれば良し。届かなくても簡単な上りのパットが残る」。このショットはピンを数メートルオーバーしたが、フックラインを落ち着いて決めてバーディ。続く5番でも10m以上のロングパットを沈めて連続バーディとした。

2週間前の「ザ・メモリアルトーナメント」で、本人の目の前で、ジャック・ニクラスに並んで歴代2位となるPGAツアー通算73勝目を上げたばかりのウッズ。もう一つの大記録、メジャー通算18勝(ウッズは現在14勝)も視野に入れる。首位と3打差2位の好スタートに「とても満足している」と白い歯を見せた。

気温は低いが好天に恵まれ、大勢のギャラリーがグリーンを囲んだ。一体何万人が詰め掛けたのだろうか
ショートーゲームも冴えて耐えに耐えた。イーブンパーでフィニッシュ
昨日アルバトロスを達成したキロス、今日は+5の74位タイと少々出遅れた
陽が傾くのは午後7時過ぎ。9時前まで陽が残る
スタートホールでボールが木の枝に引っかかってロストボールになり、打ち直し。最悪のスタートになった
いくら好調とはいえ、タイガーも故障の多い選手。常に怪我の防止に心がけている
同じPL学園の出身者として谷口のラウンドについて観戦していた
注目選手として認識される2人。成績でも火花を散らした
藤田寛之の組のスコアボードを持つ女性、数字よりも彼女に目が行きます
出だし5ホールで+8としたものの、後半は復調し+9でフィニッシュ。最終ホールばバーディで上がった
昨年から今年にかけてビッグトーナメントで2勝を挙げている。次はメジャー獲りだ!
最終ホールでもバーディをきめ、-4まで伸ばして単独首位のスタート
出だしのホールで左ラフからセカンドショット
スタートホールで見事ピンそばにつけて声援に応えた
ディフェンディングチャンピオンが痛恨の出遅れ
計算しつくされたプレーを見せ、表情も明るい
2日目に粘れるか

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