ウェストウッドが初メジャー制覇へ首位発進!松山も好位置
◇米国男子◇マスターズ 初日◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7,435ヤード(パー72)
今季の4大メジャー初戦「マスターズ」が開幕した。曇り空の下でスタートした初日、4連続バーディを奪うなど、この日「67」で回ったイングランドのリー・ウェストウッドが通算5アンダーとして、自身初のメジャータイトル獲得へ向け好スタートを切っている。
通算4アンダー、1打差の2位に続くのは2010年の全英オープンチャンピオン、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)とピーター・ハンソン(スウェーデン)の2人。通算3アンダーの4位タイには、バッバ・ワトソン、M.A.ヒメネス(スペイン)ら6名がつけている。
また、昨年日本人選手として初のローアマチュアに輝いた松山英樹は今年も好スタート。3バーディ2ボギーの「71」で回って通算1アンダー、14位タイ。2週間前に復活優勝を果たしたタイガー・ウッズは3バーディ3ボギーと出入りの激しいゴルフでイーブンパーの29位タイ。一方で、4年連続出場の石川遼は4オーバー73位タイと苦しい立ち上がりとなってしまった。
<無冠克服なるか?ウェストウッド、2年前のリベンジへ>
現在の世界ランクは3位、世界中で36勝を挙げているウェストウッドだが、いまだにメジャー優勝だけには手が届いていない。今大会では2年前の2010年に、最終日を1打リードしてスタート。しかし、フィル・ミケルソンに逆転されて2位に終わった。「それが一番目指していること」。メジャー大会での優勝は、ウェストウッドにとって喉から手がでるほど欲しいタイトルだ。
この日のウェストウッドは安定したショットでフェアウェイキープを重ね、18ホール中16ホールでパーオンに成功。序盤は軟らかく重いグリーンに戸惑ったというものの、7バーディ2ボギーとミスも最小限に抑え、オーガスタでの自己ベストに並ぶ「67」。「だめなところはなかった」と満足げに振り返った。
(優勝に向けて)まだ先は長いが?と問われたウェストウッドは、「当然さ。フィールドには世界トップクラスのプレーヤーがいるし、メジャーは勝つのが難しいんだ」とにやり。誰よりもそのことを知っているだけに、僅か1打のリードに浮かれる様子は微塵もなかった。