石川遼が首位と3打差の10位タイに浮上!
オハイオ州のファイヤーストーンCCで開催されている、WGC(世界ゴルフ選手権)の今季第3戦「WGC ブリヂストンインビテーショナル」の2日目。8アンダー単独首位でスタートしたアダム・スコット(オーストラリア)がスコアを伸ばせず、首位は通算8アンダーで4人が並ぶ大混戦となった。
スコットはこの日2バーディ、2ボギーで首位をキープしたが、追い上げてきたのは、この日6ストローク伸ばしたリッキー・ファウラー。さらにライアン・ムーアとキーガン・ブラッドリーの3人。1打差の通算7アンダー5位タイにはジェイソン・デイ(オーストラリア)、マーティン・リード(スコットランド)、ロバート・カールソン(スウェーデン)の3人が並んでいる。
そして、初日3アンダー13位タイにつけていた石川遼が、この日も2ストローク伸ばして通算5アンダーの10位タイに浮上してきた。前半1ボギーの石川は、後半の2番パー5でイーグルを奪いスコアを伸ばすことに成功した。
初日18位タイのタイガー・ウッズは、スコアを1つ落して通算1アンダー36位タイに後退。72位タイからスタートした池田勇太は、中盤スコアを伸ばしていたが、17番でボギー、そして最終18番ではダブルボギーを叩いてしまい、通算6オーバーでホールアウト。順位は変わらず72位タイで3日目を迎える。
<石川遼はビッグタイトルをかけた優勝争いに向け好位置に>
初日好発進に成功した石川のこの日のハイライトはスコアを一つ落として迎えた後半2番。526ヤードと短いパー5でティショットを右に大きく曲げると、第2打は左ラフへ。そして残り82ヤードの第3打をサンドウェッジでピン手前1メートルに落とし、そのままカップへと沈めてイーグルを奪った。「入っていなくてもバーディが獲れたと思うけれど、満足いくショットだった」。2日間連続でアンダーパーをマークし首位とは3打差。WGCの舞台での優勝争いに向け、大きく前進した。
<混戦の中、リッキー・ファウラーが首位タイに浮上>
2アンダーの18位タイから出たファウラーは、前半の13番からの3連続バーディで波に乗った。18ホールでボギーも4つ叩いたが、後半インでは3番で残り110ヤードの第2打をアプローチウェッジで直接カップに沈めてイーグル。「2打とも完璧なショットだった。ドライバーは全然曲がらなかったし、ウェッジでのショットもバーディを狙ってはいたけどね」。ツアー初勝利へ視界は良好。「確かに僕はまだ勝っていない。でも良いプレーができたら勝てるはずだと思っている」と躊躇なく進んでいく。
<悩めるタイガー…首位とは7打差で後半戦へ>
復帰戦となったウッズの第2ラウンドはオーバーパーとなった。前半インで80センチのパーパットを外した14番からの2連続ボギーの直後に2連続バーディを奪い返す、浮き沈みのある展開。後半アウトは右ラフからの第2打をグリーン手前のバンカーに入れダブルボギーを叩くなど、「71」と苦しい一日となった。「昨日のようにパットがうまくいかなかったので、流れに乗れなかった」とタイガー。イライラを隠さずに話していた。