2011年 マスターズ

21歳、マキロイがメジャー初優勝へ王手!松山18位、遼30位

2011/04/10 09:22
4アンダー「68」を出し18位タイに浮上した松山英樹(Andrew Redington/Getty Images)

ジョージア州オーガスタナショナルGCで行われている今季のメジャー第1戦「マスターズ」は9日(土)、第3ラウンドを行い、日本人史上最年少の19歳1か月で決勝ラウンドに進出したアマチュアの松山英樹が、1オーバーの43位タイからスタートし5バーディ、1ボギーの「68」で回り通算3アンダー、18位タイに浮上した。

2アンダーの20位タイでスタートした石川遼は「73」と今大会初めてのオーバーパー。前半に2バーディを奪いながらも、後半インで3ボギーをたたいて30位タイに後退した。

トップはロリー・マキロイ(北アイルランド)。3日目は「70」で回り、通算12アンダーとして単独首位をキープ。メジャー初優勝、欧州勢としては1999年のホセ・マリア・オラサバル(スペイン)以来のマスターズ制覇に王手をかけた。

17番でグリーン奥から難しいラインを読み切って12アンダーまで伸ばしたロリー・マキロイ(Andrew Redington/Getty Images)

トップと4打差、通算8アンダーの2位タイにはアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)、崔京周(韓国)、ジェイソン・デイ(オーストラリア)の4選手。7アンダーの3位タイで出たタイガー・ウッズは「74」とスコアを落とし、通算5アンダーの9位タイに後退。首位と7打差で最終日を迎える。

〈マキロイ、タイガーに次ぐ偉業達成へ〉
単独トップで迎えたムービングサタデーもマキロイは動じなかった。一時は同じ最終組で回ったデイに5番で単独首位の座を明け渡しながらも、中盤にしっかりと我慢。12番(パー3)ではティショットをグリーン左奥に外しながらも、きっちりと“寄せワン”でパーをセーブ。そして後半の2つのパー5で確実にスコアを伸ばすと、17番ではピン奥から8メートルの難しいラインを読み切って、バーディを奪取。渾身のガッツポーズを見せた。「今日は自分の感情をうまくコントロールできた。あしたも続けられたらいい」。21歳11か月でのマスターズ制覇となれば、1997年にタイガー・ウッズが樹立したマスターズの最年少優勝記録(21歳3か月)に次ぐ年少記録となる。「明日の朝は(テレビで)ラグビーの試合を見るから早く起きないと。この3日は良く眠れてる。今夜も同じだったらいいね」と、最終日を待つ。

首位とは7打差で最終日を迎えるタイガー・ウッズ(Jamie Squire/Getty Images)

〈タイガーは巻き返しならず〉
マキロイを追い、猛チャージといきたかったウッズはグリーン上で苦しみ2バーディ、4ボギー。15番(パー5)では左サイドからせり出す木々を強烈なフックボールでかわし、2オンに成功したものの、3パットパーとかみ合わない。最終18番はフェアウェイからの第2打をグリーン奥に外してボギーフィニッシュ。「いいストロークのパットが入らなかった。3、4、5アンダーは伸ばせたはずなのに」と肩を落とした。1997年にマスターズで初優勝を飾って以来、第3ラウンドにオーバーパーを叩いたのは、2004年(75ストローク)の過去1度だけだった。得意の土曜日に伸ばせなかったのは極めて痛い。

今大会の主役といっても過言ではない2人。マキロイが一歩抜け出した(Andrew Redington/Getty Images)
17番でティショットを左に曲げたタイガーは、低い姿勢で松の下からショット(Jamie Squire/Getty Images)
大学の同期、岡部大将くんとのタッグでベスト16入りを目指す松山英樹(Andrew Redington/Getty Images)
前半は伸び悩んだマキロイだが、後半抜け出し2位に4打差で最終日を迎える(Harry How/Getty Images)
シュワルツェルが南アフリカ勢として3人目の優勝を狙う(Andrew Redington/Getty Images)
パー3コンテストのジンクスを打ち消すか!?6位タイから逆転を目指す(Andrew Redington/Getty Images)
2年ぶり2度目のグリーンジャケット獲得なるか!?(David Cannon/Getty Images)
アジア勢最高の3位という記録を持つ崔京周が、自ら記録を塗り替えるか(Harry How/Getty Images)
5番で単独首位に立ったジェイソン・デイだが、後半落として首位とは4打差(Andrew Redington/Getty Images)
この日は12番パー3(155ヤード)でティショットにウェッジを持っていた(David Cannon/Getty Images)
石川遼とラウンドしたボ・バンペルトは6アンダー単独8位に浮上した(Andrew Redington/Getty Images)
前半苦戦も後半にスコアを戻すところはさすが、オーガスタを知り尽くしたカプルス(Jamie Squire/Getty Images)
惜しくもチップインは決まらず、がっくりと膝を崩すY.E.ヤン(Andrew Redington/Getty Images)
ショットで舌を出すリー・ウェストウッドですが、バンカーではやめた方が良さそう(Jamie Squire/Getty Images)
誰?昨日まで顔全体を覆っていた髭が無くなったアルバロ・キロス(Jamie Squire/Getty Images)
18位タイのミケルソンは優勝争いには入れずリラックスモード!?(Harry How/Getty Images)
この2番で幸先の良いバーディを奪ったが、後半崩し18位タイに後退(Harry How/Getty Images)
6番以降6ストローク落とし30位タイとなったリッキー・ファウラー(David Cannon/Getty Images)
通算7オーバーの単独最下位となったキム・キョンテは最終日トップスタートとなる(David Cannon/Getty Images)
最終日、この場所でギャラリー(パトロン)に拍手で迎えられるのは!?(Harry How/Getty Images)

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