もう誰も止められない!スタドラー、6年ぶりの3大会連続優勝!
ノースカロライナ州にあるプレストンウッドCCで開催されている、米国チャンピオンズツアー第25戦「SAS 選手権」の最終日。初日から首位に立っていたクレイグ・スタドラーはこの日も6つスコアを伸ばし、2位以下に影を踏ませぬ6打差をつけての圧勝。今季5勝目はツアー6年ぶりとなる3大会連続優勝で、ツアー賞金ランキングも独走態勢に入った。
スタドラーは最終日を7バーディ、1ボギーで締めくくり通算17アンダーでフィニッシュ。2位には4打差でスタートしたトム・ジェンキンズがスコア「68」をマークしたものの、11アンダーまで伸ばすのが精一杯。3位タイにはホセ・マリア・カニザレスとダッグ・トゥールが8アンダーでホールアウトした。
中盤ジェンキンスが9番でバーディを取り4打差までつめた。しかし、スタドラーはすかさず10、11番と連続バーディで応えた。「もうあの時点で2位を死守するためのプレーを始めたよ」と、ジェンキンス。
スタドラーは16番、17番とダメ押しのバーディを奪い、最終18番へ。圧巻だったのが、約3メートルのバーディパットをほとんどラインを読まずに決めた。「あのパットを決めた時、上手すぎると誉めるしかなかった。『お前はPGAツアーに戻れ』って言ってやった」と、ジェンキンスは振り返る。スタドラーは冗談交じりに、「あの場面では6パットくらいしてもいいと思ってた。今は全てがうまくいってる。パットの読みもスピードも、自信がある。次から次へとボールが入るんだ」と言う。
スタドラーの3大会連続快挙は1997年にギル・モーガンが達成して以来の記録となった。再来週出場予定の「アドミニスタッフ・スモールビジネスクラシック」でも優勝すると1987年のチ・チ・ロドリゲス以来の4大会連続優勝の快挙となる。今季の賞金ランキングも2位のヘイル・アーウィンには54万ドルの差をつけていて、残り4試合なら難なく逃げ切れる。
米国男子はビジェイ・シンが記録的なシーズンを送っているが、米国チャンピオンズもスタドラーの時代が静かに幕開けしようとしている。