服部真夕のスイングをスーパースローで見る
2012年 アース・モンダミンカップ
期間:06/22〜06/24 場所:カメリアヒルズCC(千葉)
服部がイーグルで逆転! 海外勢の連勝を止める今季初勝利!
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6,475ヤード(パー72)
最終18番まで接戦が繰り広げられた最終日。首位タイからスタートした服部真夕が4つ伸ばし、通算15アンダーで今季初勝利を飾った。首位を1打差で追う立場で迎えた最終18番パー5、ここで2オン1パットのイーグルフィニッシュとし、土壇場で大逆転。服部の勝利により、5月上旬から続いていた海外勢の連続勝利記録は「7」でストップした。
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通算14アンダーの2位タイには有村智恵と横峯さくら。通算13アンダーの単独4位にアン・ソンジュ(韓国)、通算11アンダーの単独5位に台湾のヤオ・シュエイーが続いた。
<服部が魅せた!イーグルの逆転劇で今季初勝利!>
ビッグスコア続出の2日目からは一転、上位陣が伸び悩みを見せた最終日の優勝争いは、最終18番まで混戦模様を呈した。通算11アンダーで首位タイからスタートした服部は、スタートの1番(パー5)でバーディが先行。5番(パー4)でもさらにスコアを伸ばして上々の立ち上がりを見せた。
しかし後半、優勝争い真っただ中の10番、13番で2つのボギーを叩いて後退。「ティショットも曲がり始め、パットも打ち切れていなかった」と、アン・ソンジュ、有村の追撃に、一時は戦線離脱の危機に追い込まれるも、17番(パー4)で、「優勝するには入れるしかない」という8mの長いフックラインを沈める起死回生のバーディ。予選2日間2オン狙いで攻めたという18番(パー5)を、この日もティショットをフェアウェイセンター、ピンまで残り234ヤードの位置まで運ぶと、ピン左奥7mにつけてイーグルチャンスとした。
「気持ち下りのラインでしたね。入れたら勝ちは分かっていました」と強気に攻めたイーグルパットは読みどおりのスライスラインを描きカップに吸い込まれた。先に14アンダーでホールアウトしていた有村逆転しての劇的勝利。この瞬間、服部は渾身のガッツポーズでギャラリーの大きな拍手に応えた。
「今日はとにかく自信を持って臨みました。苦しい、辛い経験もしましたが、優勝争いをしていたトッププレーヤーの中で競り勝てたことも、また一歩次のステージに上がれたんじゃないかなと思います」と勝利の喜びを噛みしめた。服部の約9ヶ月ぶりの今季初勝利は、涙に暮れることなく、副賞の真っ赤なポルシェの前で見せた満面の笑顔だった。