松山英樹の戦績・プロフィールなど
2011年 三井住友VISA太平洋マスターズ
期間:11/10〜11/13 場所:太平洋クラブ御殿場コース(静岡)
アマチュアの松山が圧巻の逆転V! 遼は8位フィニッシュ
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7,246ヤード(パー72)◇晴れ◇ギャラリー数:12330人
ツアーの歴史に、新たな1ページが刻まれた。首位に2打差の2位からスタートしたアマチュアの松山英樹が、2イーグル、4バーディ、4ボギーの「68」をマークし、通算13アンダーで逆転勝利。アマチュアでの国内ツアー制覇は、1980年の倉本昌弘(中四国オープン)、07年の石川遼(マンシングウェアオープンKSBカップ)に次ぐ3人目。19歳8か月17日での勝利は史上3番目の年少初優勝記録となる。
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通算11アンダーの単独2位に谷口徹。通算10アンダーの3位タイに、小田孔明、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)、鈴木亨、谷昭範、賞金ランクトップを走るベ・サンムン(韓国)。14位タイからスタートした石川遼は17番(パー3)でホールインワンを奪うなど5つ伸ばし、山下和宏と並び通算9アンダーの8位タイで終えている。
<松山英樹、史上3人目のアマチュア優勝>
今年のマスターズで日本人初のローアマチュアに輝いた松山が、新たな快挙を成し遂げた。トップに2打差の2位から出ると、2番でボギーが先行しながらも続く3番(パー5)でイーグルを奪取。トップに1打差の2位タイで折り返すと、14番からの2連続バーディで抜け出し、単独首位に浮上した。17番(パー3)をボギーとするものの、1打リードで迎えた最終18番(パー5)。残り177ヤードの第2打をピン右50センチにつけるスーパーショットでイーグルフィニッシュを決め、並み居るプロを振り切った。
1973年のツアー制施行後、史上3人目となるアマチュアVを「本当に優勝したのかな、という感じです」と本人も驚きの様子で振り返った。来年のマスターズ出場権を獲得している松山は、次週から「ダンロップフェニックス」、「カシオワールドオープン」にも出場するが、今大会の勝利でツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」の出場権も獲得。「良い時も、悪い時もファンを連れて歩けるプレーヤーになりたいと思います」と将来の抱負を語る。その一方で早期のプロ転向については「ちゃんと大学を卒業してからプロの道に行きたいというのは変わらない」と話した。
<石川遼が自身2度目のホールインワンを達成!>
トップと7打差を追って石川は、最終日に5つスコアを伸ばしたが通算9アンダーの8位タイ。しかし17番(パー3)では4番アイアンでのティショットをカップに沈めてホールインワンを奪取。昨年の「パナソニックオープン」以来となる自身2度目のエースに、ティグラウンド上を飛び跳ね、喜びを爆発させた。次週は世界選抜チームの一員として「ザ・プレジデンツカップ」に出場。「準備はできた気がする。来週も大きな一週間になる。良いプレーをして日本でも頑張りたい」と意欲を語り、同学年の松山の快挙については「勝負に負けたことは悔しいが、ジュニアの時からお互いこういう舞台を夢見てやってきた仲。これほど嬉しいことはないし、勝負っていいなと思いました」と賛辞を送っていた。