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「いま僕はココにいます」Vol.183 カタール編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はドーハにいます。

今週のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)は「コマーシャルバンク カタールマスターズ」。シーズン序盤戦、中東シリーズの最後になります。前週のバーレーン・マナマからは飛行機でわずか55分。ペルシャ湾に突き出た半島の国です。

同じ中東エリアでもドーハは道路が整備されているのをはじめ、近代化した都市という印象。ことしはサッカーのアジアカップが開催中というのも関係しているかもしれません。僕たちが来る前に日本代表は敗退してしまい、韓国代表がヨルダンに敗れたことも街中で話題になっていました。

カタールでも星野陸也選手、中島啓太選手と一緒に出場します。ここ3試合は3人のうち誰かが最終日まで上位でプレーする良い流れ。互いを刺激しあえています。

今週は開幕2日前に3人で練習ラウンドをしました。僕たちプロゴルファーは試合前にコースを入念にチェックしながら、スコアで競うことが多々あります。通算のストロークやバーディ数で争ったり、1ホールごとのマッチプレーだったり。今回は負けた人が、当日の夕食(それぞれのスタッフの食事代含む)を振る舞うという真剣勝負でした。

その晩に行こうと決めていたのが、トルコ発祥のステーキハウス「Nusr-Et(ヌスレット)」。SNSで“塩振りおじさん”が有名になったあのお店。このコラムでも何度か紹介させてもらいました。

前半9ホールを終えて、劣勢だったのは最年少の中島選手。リードしていた星野選手と僕が「この人数で行くと結構な値段になるな」「一番年下にステーキをおごってもらうのは気が引けるな」なんてイジっていたのですが、彼は「僕、まだ負けてません」と口を膨らませるようにしてキッパリ。

さらにホールを進めても「まだ負けてません」。残りホールがわずかになっても「まだ分かりません」。……結局、おいしいお肉を賞金王にごちそうになりました(笑)

まあ、実際には僕たちは「いくらの食事がかかっている」というのは大した話ではなくて、“ごほうび”が一切なくてもゴルフが好きな仲間たちとの勝負はいつだって楽しいものです。次にそろって練習ラウンドをするのも楽しみにしつつ、試合でも最終日に3人が優勝争いに絡めるように、頑張ってきます!

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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