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アメリカ男子ツアー2002年振り返り アジア勢の台頭と初優勝のオンパレード

タイガー・ウッズは年間グランドスラムを達成するのか!?
世界ナンバーワンの座をひた走るタイガーにかかる期待は、4大メジャー制覇だった。マスターズで南アフリカのレティーフ・グーセンを引き離し、全米オープンではフィル・ミケルソン、スペインのセルヒオ・ガルシアを振り切って連勝。しかし、全英オープンでは2日目まで順調にきていたが、天候も荒れ狂った3日目に「81」という大叩きでグランドスラムの夢は潰えた。

それでもタイガーは、年間5勝を挙げ4年連続の賞金王に輝き、95試合連続予選通過(B.ネルソン118試合/PGA記録)という輝かしい成績も続けている。常に優勝を求められ、自らも勝つために出場するタイガーだが「今年もメジャーに2度も勝つことができた。とても素晴らしい1年だった」と、シーズンを振り返る。優等生らしいタイガーの言葉だが、2003年も「タイガーのグランドスラムなるか」というテーマでファンの期待も、もちろんタイガーの心の中も始まるのだろう。

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日本の丸山茂樹は2001年に米国本土で、日本人初の米ツアー優勝を成し遂げた。しかし、この時は全英オープンの前週ということで、メジャーどころの選手が出場せず評価は今ひとつだった。しかし、今年5月のバイロン・ネルソンクラシックで、タイガー、ミケルソンなどトッププレーヤーが出場した試合で見事2勝目を飾り、名実ともに一流プレーヤーの仲間入りを果たした。メジャーでも全米オープンで5位に入り、全英では、E.エルスと互角に戦う優勝争いを演じている。シーズンオフにはワールドカップで伊沢利光とともに世界の頂点に立ち、来シーズンの活躍が楽しみだ。

その丸山の優勝した翌週、韓国の崔京周がツアー初優勝。さらに9月のタンパベイクラシックで早くも2勝目を挙げるなどアジアのゴルフが世界に通用することを証明した。日本からは、横尾要が惜しくもシード権は逃したが、来シーズンも米ツアー出場を決意し、参戦1年目の田中秀道はシーズン後半ベスト10入りを果たすなど頭角を現してきた。さらに来シーズンは、久保谷健一、貞方彰男も加わり益々楽しみになる。

今年1年の米ツアーを象徴するのは、初優勝者が大量に現れたことだろう。開幕2戦目、多くのツアー選手にとっては事実上初戦となる「ソニー・オープン イン ハワイ」でジェリー・ケリーが35歳にしてツアー初優勝を挙げた。そして、最終戦となる「ツアー選手権」と同時開催の「サザンファームビューロクラシック」で、ルーク・ドナルドが18人目の初優勝者になった。

トップ選手のレベルが下がった訳ではない。用具の進化などで各選手の技術に差が少なくなったという見方もできるが、優勝経験のない選手でも、やればできるという雰囲気がツアーの中に出始めたのだ。出場している以上優勝のチャンスは誰にでもある。もちろんシーズン終盤に上位に名を連ねた田中にも、そして23歳にして世界で最もレベルが高いといわれる米ツアーに挑戦することになった貞方にも。

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