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2014年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/07〜08/10 場所:バルハラGC(ケンタッキー州)

最終日はマキロイとウィスバーガーの対決に

「全米プロゴルフ選手権」は、4週間で2つ目のメジャー制覇と3連勝を狙うロリー・マキロイが、オーストリアのベルント・ウィスバーガーに僅差の首位で、最終日を迎える展開になった。

1打差の首位で3日目をスタートしたマキロイは、濡れて柔らかくなったバルハラを2日連続の「67」でラウンドし、通算13アンダーとして1打差のリードを守った。

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ウィスバーガーは、出場した過去2回の「全米プロ」の合計スコアが12オーバー。今大会の前まではメジャーに5回出場し、予選通過は1度しか果たせていない。この日は、ノーボギーの「65」で回ったラウンドをすばらしい形で締めくくった。

世界ランク70位の28歳は、505ヤードの16番でピンそば1メートルにつけてバーディを獲ると、17番では2打目を直接カップインするかという位置まで運んでバーディを奪取。続く18番では、決めればイーグルというピッチショットをカップまで数センチというところにつけた。

「僕にとってヒーローのフィル(ミケルソン)と一緒にプレーでき、まさに夢がかなった」と話すウィスバーガーは、6月に地元ウィーンで開催された「ライオネスオープン」ではプレーオフの末に敗れた(2012年のこの大会は優勝し、欧州ツアー2勝目を挙げている)。

「今日は美しいプレーができた。ミスショットもほとんどなかったし、特に最後の数ホールでは良い形でチャンスを作れた。今日の自分のプレーを誇りに思う」。

「僕にとっては全く新しい経験だ。6回目のメジャー出場で予選通過は2回目。新人みたいなものだ。今週はドライバーの調子が良い。明日もドライバーが良ければ精神的に楽になり、楽しいラウンドになると思う」。

今年のメジャーで5位タイと、2度の2位の成績を残している米国のリッキー・ファウラーは通算11アンダーとして、ウィスバーガーから1打差につける。さらに1打差には、3日目を「67」でラウンドしたフィル・ミケルソン。3日目を「69」でラウンドしたオーストラリアのジェイソン・デイも通算10アンダーで、ミケルソンに並んでいる。

ロイヤルリバプールで「全英オープン」を制し、先週の「ブリヂストンインビテーショナル」で世界ゴルフ選手権初制覇を果たしたマキロイは、2008年のパドレイグ・ハリントン以来となるメジャー2連勝を狙っう。

メジャーの最初の2勝を8打差で飾り、ホイレイクでは54ホール終了時点で6打差の首位に立っていた25歳のマキロイは、今日も首位にいることを単純に喜んでいるようだ。

マキロイは「『全英』も今日も後続が迫ってくる展開になったけれど、バックナインでしっかり応戦できた」と語る。「大差がついているわけではないけれど、この大会はまだ僕の手の中にあるし、良い位置にいることに変わりはない」。

「首位をキープ、少なくとも首位タイとする上で、バックナインでバーディをいくつか奪う必要があったのは分かっていた。15番と16番の2つのバーディが大きかった」。

「自分の望む位置にいる。大会で一番の位置にね。この位置以外は考えられなかった」。

大会3日目は好スコアが続出したが、最終組のマキロイとデイは、劇的なパーセーブを果たす序盤となった。

2番ホールでティショットを大きく曲げたデイのボールは、コース左側を流れる小川のフロイズ・フォークをも越え、深い草薮の中へ入った。

初めはテレビ解説者のデビッド・フェハティ氏が、デイがペナルティドロップを受けられるようボールを探していたが、デイはキャディのコリン・スワットン氏にボール探しを手伝わせた。

そして、発見されたボールが十分にプレー可能なライにあることが分かると、26歳のデイは靴とソックスを脱ぎ、小川の向こう岸まで渡った。スワットンに「ピッチングウェッジを投げてくれ」と頼んだデイは、脱出に難なく成功。次のピッチショットでグリーンをとらえ、4メートル弱のパットを決めてすばらしいパーセーブを披露した。

その2ホール後は、マキロイが難から脱出してパーをセーブする番となった。全長が292ヤードに短縮され、ワンオンが狙えるようになったパー4の4番ホールで、マキロイはドライバーショットを大きく曲げハザードに入れてしまう。

ドロップしたマキロイは、ピッチショットでピンから3メートルの位置につけてパーをセーブした。ただ、短い距離のイーグルパットを外しながらも難なくタップインでバーディを奪ったデイに、首位に並ばれる展開となった。

5番では両者そろってバーディを奪うも、6番ではデイがドライバーのティショットを大きく曲げてボギーをたたき、マキロイは再び単独首位の座を取り戻した。世界ランク1位のマキロイは、パー5の7番で1.5メートルのバーディパットを決め、2打差の首位に立った。

しかし、8番ではグリーンエッジからのチップショットをダフってボギーをたたき、12番でも同様のミスでボギー。わずかの間ではあったが、16番でバーディを獲り、17番では惜しくも2打目を直接カップインし損なった世界70位のウィスバーガーの後塵を拝した。

マキロイは、15番で6メートルのバーディパットを沈め、505ヤードの16番ではティショットをドライバーで放った後、9番アイアンでピンそば数十センチに寄せてバーディを奪取。目覚ましい巻き返しを見せ、再び首位の座を取りもどした。

16番のマキロイには、ルーク・ドナルドも「うーむ、16番をドライバーと9番アイアンか、驚きだ」とツイート。ウィスバーガーが最終ホールをバーディで終えると、マキロイのドライバーも同じ最終ホールでまたしても火を噴く。マキロイはガードバンカーからのバーディ奪取に成功し、この日のラウンドを締めくくった。

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