全美貞のスイングをスーパースローで見る
2011年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
期間:11/24〜11/27 場所:宮崎CC(宮崎)
海外勢が好調! 全美貞が首位をキープ
◇国内女子◇LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目◇宮崎カントリークラブ(宮崎)◇6,482ヤード(パー72)◇晴れ◇ギャラリー数:2258人
初日に続き、海外勢が上位に名を連ねた2日目。単独首位からスタートした全美貞(韓国)がイーブンパーにまとめ、通算4アンダーでその座を堅守。今季初勝利に向け、絶好のポジションで残り2日間を迎える。
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通算2アンダーの単独2位に宋ボベ(韓国)。通算1アンダーの3位タイに、アン・ソンジュ(韓国)と表純子。通算イーブンパーの5位タイにフォン・シャンシャン(中国)、李知姫(韓国)、不動裕理、藤本麻子が続いている。大会連覇がかかる朴仁妃(中国)は5つ落とし、通算3オーバーの11位タイに後退。有村智恵は通算4オーバーの13位タイ、上田桃子は通算5オーバーの15位タイ。横峯さくらは通算9オーバーの25位タイと苦戦が続いている。
<まだまだ続ける!37歳の表純子が3位タイ>
先週の「大王製紙エリエールレディス」で、29歳の古閑美保と35歳の米山みどりがプロゴルファー生活からの引退を表明したが、今週は37歳の表純子が奮起している。今大会6年ぶりの出場となる表は、「せっかく出られたので楽しみたい」と無欲で挑み、この日は15番で8mのバーディパットを沈めるなど「パターが良かったです。だいぶ慣れてきましたね」と目の強い高麗(こうらい)グリーンを攻略しての「71」。通算1アンダーで、首位と3打差の3位タイと日本人最上位につけている。
先週の土曜日から気管支炎のせきに悩まされているが、「(同伴競技者に)迷惑を掛けちゃ行けないと思ってあめをなめています」とけなげに戦う。引退する古閑らとは対照的に「私はできるところまでやろうと思っています。岡本(綾子)さんには45歳まで頑張りなさいって言われているけど」と笑う。37歳になっても、まだまだ上を目指して努力する日々が続いている。
<賞金女王のアン・ソンジュ、この日ベストの「69」>
「運もツキもありました」というアン・ソンジュ。初日は2オーバーと出遅れたが、2日目はこの日のベストスコアとなる「69」で一気に3位タイへと浮上を果たした。8番では右サイドのバンカーから10ヤードを直接カップに沈めてバーディ奪取。有村と共に引き連れていたギャラリーを大いに沸かせた。
修正点にあげたのは、15番で左に引っ掛けてボギーの原因となったドライバーショット。「一番良かったのはパッティング。ドライバーを修正できれば、良い線にいけると思います」と、2年連続の賞金女王は最終戦でも好調だ。
<追いかける日本勢、不動と藤本が5位に続く>
2日目を終えてアンダーパーはわずかに4人。それに続くのは、通算イーブンパーの不動裕理、フォン・シャンシャン(中国)、李知姫(韓国)、藤本麻子の4選手だ。この日は不動、シャンシャンがそれぞれ「70」で、李、藤本が「72」。今季初優勝で勢いに乗る藤本は、「ピンチが何個かあったけど、パッティングでしのげたかなという感じです。難しい展開の中、今日はよく入ったと思う」と自らのプレーに及第点を与える。「あとは忍耐力。みんな苦しいけど、その中でもパーでしのいでいけるようにしたい」と、初のメジャータイトルも徐々に視野に入ってきた。