トーナメント初解説!佐藤信人の目/タイランドオープン2日目
2000年 Philip Morris Championship
期間:10/26〜10/29 場所:ABC GC(兵庫)
昨年優勝の川岸が首位発進
秋の高額賞金試合が始まった。初日は川岸良兼がディフェンディングチャンピオンの意地をみせてトップ発進。室田淳が5アンダー首位タイに並んでいる。今季出場した4試合すべてで予選通過したことのない星野英正が谷口徹、真板潔らと共に3位タイグループにつけた。
中日クラウンズ以来半年振りに佐野木キャディを伴って出場しているジャンボ尾崎。息子の智春と親子参戦して、初日は3アンダー10位タイと同順に名を連ねた。賞金ランクトップの佐藤信人は1オーバー52位と出遅れ気味だ。
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「60台のスコアは本当に久し振りです」と川岸良兼、今季は低迷気味で賞金レースは77位と微妙なところにいる。体調も悪くないのに不調に陥った原因はスウィングのいじり過ぎだった。「あまり上手くいかないので開き直って昨年の感じに戻しています」 ジャンボの教えもあったが「考え方は分かるけど、全部取り入れることは出来ない。技術的にムリがあるし、精神的にもね」
星野と智春がいいスコアで回っている。彼らが出てくるとツアーが盛り上るので自分も出て行かなければという気になったが「今週はお金を稼がなきゃという思いが開き直りにつながったのかな」 今日は6バーディ、1ボギー。
室田淳は今週からテーラーメイドの新しいドライバーに換えている。そのおかげで距離が伸び、例年よりグリーンまわりは短いクラブで狙っていけた。「コースの状態もいいし、楽しくまわれました」 賞金が大きいからと言って期待しても「いいゴルフができなければ稼げないからね」と気持ちを引き締めた。明日も同じ調子で頑張るという。
インスタートの星野英正はバーディが先行して、5バーディ、1ボギーの68。「最近はきれいなゴルフにこだわり過ぎず、上がって行けるゴルフを考えるようになりました」 今日の内容はショットがいまいちだったが、パットが好調でスコアにつながった。感覚的には今季前半とは全く違い、昔のよい感覚を取り戻しつつあるという。騒がれてプロ入りし注目もされていたため、今まではギャラリーを喜ばせるプレーを見せたいと思っていた。しかし、「今は違う。セカンドQTの頃からよいスコアを出すのが自分の仕事と割り切れるようになった。一日一日精一杯やります」