23歳・アルゼンチンの新星が開幕戦で初勝利 松山英樹17位
◇米国男子◇フライズドットコムオープン 最終日◇シルバラードCC ノースコース(カリフォルニア州)◇7203yd(パー72)
2015-16年シーズンの開幕戦でツアー初優勝者が生まれた。首位から2打差の4位タイから出たエミリアーノ・グリージョ(アルゼンチン)が6バーディ、3ボギーの「69」をマーク。通算15アンダーで並んだケビン・ナとのプレーオフに突入し、1ホール目で1mのバーディパットを外したが、2ホール目でバーディを決め、ナを下した。
欧州ツアーを主戦場としてきた23歳のグリージョは、9月の“入れ替え戦”ウェブドットコムツアーファイナルズ最終戦「ウェブ ドットコムツアー選手権」で優勝。今季のレギュラーツアー出場権を手にし、初戦でいきなり最高の結果を呼び込んだ。
アルゼンチン出身の選手としては6人目の米ツアー優勝者。ジョーダン・スピースとはジュニア時代からの戦友だ。「彼はもう何勝(ツアー6勝)もして、メジャーでも2勝。世界ランクもトップでしょう…。追いつくまでの道のりは本当に長い。まだ半分も歩いていない」とグリージョ。「もっともっと頑張って前進したい。できることはすべてやるんだ」と意気込み、スピースの連覇がかかる来年4月の「マスターズ」出場決定を喜んだ。
1打差の3位タイにジェイソン・ボーン、ジャスティン・トーマス、タイロン・ファン・アスウェーゲン(南アフリカ)の3人。通算12アンダーの6位タイに初日のスタートホールのティグラウンド脇で遅刻し、2罰打を科せられたシャール・シュワルツェル(南アフリカ)のほか、ジャスティン・ローズ(イングランド)らが入った。
3人が出場した日本勢でただひとり予選を通過した松山英樹は7アンダーの27位タイからスタートし、5バーディ、2ボギーの「69」。通算10アンダーの17位タイでフィニッシュした。世界ランキング3位のロリー・マキロイ(北アイルランド)は9アンダー26位だった。