松山英樹がメジャー制覇に挑む!ミケルソンにキャリアグランドスラムの期待
2014年の海外メジャー第2戦「全米オープン」は12日(木)、ノースカロライナ州のパインハーストNo.2コースで開幕する。今年は翌週に行われる「全米女子オープン」と史上初めて同会場で開催。世界一のタイトルを争い、まずは男子が世界最高峰の戦いを演じる。
腰痛の影響から復帰の見通しが立っていないタイガー・ウッズに代わり、今年、最大級の注目を集めるのがフィル・ミケルソンだ。メリオンGCで行われた昨年大会はジャスティン・ローズ(イングランド)に逆転負けを喫し、大会6度目の2位に甘んじた。しかしその1か月後「全英オープン」を初制覇しメジャー5勝目。既に「マスターズ」、「全米プロゴルフ選手権」のタイトルは手にしており、今後「全米オープン」では、史上6人目のキャリアグランドスラムが期待される存在になった。
母国のナショナルタイトル獲得に燃えるのは、ビッグレフティの他、メジャー連勝がかかるバッバ・ワトソン。そして4月の「マスターズ」でワトソンとの最終日最終組対決に敗れた20歳のジョーダン・スピースも優勝候補から外すことはできないはずだ。
ウッズを王座から引きずりおろし、世界ランクトップに立ったアダム・スコット(オーストラリア)は、5月にようやく今季初勝利を飾り、依然として高いレベルでの安定感は健在。同2位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)はメジャー初制覇を狙う。マーティン・カイマー(ドイツ)は「ザ・プレーヤーズ選手権」を制してカムバック。ロリー・マキロイ(北アイルランド)も5月、欧州ツアーのフラッグシップインベント「BMW PGA選手権」を制し、外国勢も上り調子でパインハーストに乗り込む。
そして日本勢では大会2週前に、米ツアー初優勝を飾った松山英樹が満を持して参戦する。昨年大会では初出場ながら10位の成績。トップランカーたちをねじ伏せて勝利を手にした「ザ・メモリアルトーナメント」を踏まえれば、日本人史上初のメジャータイトル獲得の可能性も現実味を帯びてきた。
その他の日本勢は、5月末に行われた日本地区最終予選を通過した宮里聖志、谷口徹、矢野東が出場。世界一の称号を争う戦いが幕を開ける。
【主な出場予定選手】
J.ローズ、K.ブラッドリー、J.デイ、L.ドナルド、J.ダフナー、E.エルス、M.A.ヒメネス、D.ジョンソン、M.カイマー、G.マクドウェル、R.マキロイ、P.ミケルソン、A.スコット、J.スピース、松山英樹、宮里聖志、谷口徹、矢野東