フィル・ミケルソンがタイガーを抑え逆転優勝! タイガーはショットが乱れスコア伸ばせず!
今年度のUSPGAツアーの最終戦、ツアー選手権を制したのはフィル・ミケルソンだ。連日首位が入れ替わる激しい試合展開となり、3日目に首位に並んだタイガー・ウッズ、ビジェイ・シンはスコアを伸ばすことができなかった。
ミケルソンは「前半にスコアを大きく伸ばすことができれば、行けるかもしれない」と前日のインタビューで応えた通り、前半9ホールで4バーディと一騎にトップに踊り出る。後半は2バーディ、2ボギーと途中タイガーに追いつかれる場面もあったが、終盤をパーで切りぬけ栄冠を手にした。 今シーズン前半に3勝を挙げ、今年こそメジャータイトル。と思われたミケルソンだが、中盤は調子を落とし勝利から見放されていた。しかし、「ここにきて新しいドライバー、パターそしてボールの相性がよく、思い通りのゴルフができるようになってきた」というように終始安定したショットを放った。
タイガーとのメジャー制覇対決を期待されたV.シンは、前半を35のイーブン、後半はバーディチャンスすら得られず3ボギーとし、トータル-7の3位タイとなった。
大会連覇、年間10勝なるかが注目されたT.ウッズも、ショットが悪ければ優勝どころではない。前週に3試合連続優勝を逃したときから、ドライバーの方向性がいまひとつ安定していなかったが、今大会も最後まで完璧には戻らなかった。3連続バーディでP.ミケルソンに追いついた直後の10番、ティショットは200ヤード先のバンカー土手に、まさかのミスショット。ラウンド中もしきりにスイングチェックをするが、左右へのブレはおさまらない。
1打差で迎えた17番もティショットは右サイドのバンカーへ。この時点で最終18番ショートホールをワンオンし、パー確実と見られるミケルソンに追いつくためにもボギーは避けなければならない。しかし、バンカーから放ったタイガーのボールはグリーンよりもはるか左へ飛び、あわや池ポチャの大ピンチとなってしまった。結局このホールをボギーとし万事休す。2打差で2位になってしまった。
今大会の連覇を逃したが、来週スペインで行われる世界ゴルフ選手権もタイガーにとッて連覇が掛かっている。そして、年間10勝のラストチャンスでもある。さらには、今大会2位の賞金54万ドルを獲得した事で年間獲得賞金も900万ドルを突破した。来週の優勝賞金100万ドルを手にすることができれば、夢の1000万ドルプレーヤーの誕生となる。 ドライバー、アイアンショットの調整をし、ヨーロッパ勢も含めた強豪を相手にタイガーがどのようなゴルフをするかが楽しみだ。ゴルフダイジェスト・オンラインでは来週の世界選手権も初日から試合の模様を追う。