2001年 ザ・ツアー選手権

2001年の最終戦は豪華な顔ぶれのプレーオフになった

2001/11/05 09:00

米国男子ツアーの最終戦「ツアー選手権」は、天候に恵まれたが、大きくスコアを伸ばす選手は現れなかった。首位争いは誰もがボギーを叩きながら攻めるゴルフと、時には我慢のゴルフも要求された。その中でもスコアを伸ばしてきたのは今シーズン3勝を上げているD.トムズ。6バーディ、2ボギー、4ストローク伸ばして14アンダーでフィニッシュした。

16番ホールのバーディでガッツポーズが飛び出したのはS.ガルシア。4、5番と連続ボギーでスコアを落としていたが、13番パー5ででイーグルを奪うなど、この日は1イーグル、4バーディ、3ボギーとガルシアらしいアグレッシブなゴルフで首位タイとなった。

終盤ゲームをリードしたのはカナダのウィアだった。15アンダー単独トップで最終18番に入ったが、ティショットはバンカー、セカンドもラフに入れてしまった。サードショット上手くピンそばにつけたのだが、調子良かったパットが最後に決まらずボギー、14アンダーグループに吸収された。

同じ18番で奮起したのは、今シーズン未勝利のE.エルス。セカンドショットでピン横1.5メートルにピタリとつけ滑り込みで14アンダーに並んだ。そしてもう一人、2日目から首位に立ったS.バープランクは14アンダーグループにつけていたが、17番で長いパットを残してしまい、3パットのボギー。惜しくもプレーオフに起こることができなかった。

2001年の米ツアー最終戦は大混戦の末プレーオフにもつれ込んだ。E.エルス(南アフリカ)、D.トムズ(米国)、M.ウィア(カナダ)、そしてS.ガルシア(スペイン)といったツアー選手権ならではの豪華な顔ぶれのサドンデスとなった。

その1ホール目、エルス、ガルシアはティショットを右の林に打ち込んでしまった。トムズはピン奥7メートルに2オン、最後になったウィアがピン奥1.5メートルにつけバーディを奪った。ウィアがツアー3勝目、米本土での初優勝を飾り、PGAツアー最高額の優勝賞金9000ドル(約1億1000万円)を手にした。

2001年 ザ・ツアー選手権